星エリナのほろよいハイボール(連載105)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。




ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp


清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


星エリナのほろよいハイボール(連載105)

お金を使う
星エリナ


 
 小学生のころはお小遣い制なのかそうでないのか、で友だちと話し込んでいた。月に二千円もらえる友だちが羨ましいと思っていた小学校4年生。私はお小遣い制ではなかったので、使用用途を親に告げないとお金をもらえないのだ。カラオケに行く、という理由は通らないので、いつも何かと理由をつけて細々とお金を集めていたものだ。
 高校一年生からアルバイトをはじめ、自給800円でせっせとお金を稼ぎ始めた。高校一年生の夏休みはアルバイトを頑張って、必死に貯めたお金でパソコンを買った。今も使っている。その頃はパートの主婦の方々とはなかなか仲良くできなくて、店長にも嫌味を言われて、お金を稼ぐのは本当に様々な苦労があるのだな、と感じた。だからこそ、今もしようしているパソコンはかなり大切にしてきたのだ。
 あれからもう7年近く。一番最初にはじめたアルバイトは半年でやめ、その後もたくさんのアルバイトをしてきた。花屋の工場、テストの配送、コンビニ……。現在も飲食店でアルバイトをしている。自給は高校生のときより高くなった。パートの主婦の方とも仲良くなれたし、店長の嫌味もさらっと流せるようになった。シフトの月のお給料も安定してきた。特にひどくお金に不自由はしていない。そのせいか、お金の使い方が雑になってきた。
 大学生になって飲み会にお金がかかるし、見栄を張るためのランチにもお金をかけている。服だって、高校生までのテキトーな服ではいられない。服にもお金をかける。靴にも。美容室も。そうしてお金を稼いで散財する癖がついてきた。
 夏休みは稼ぎ時。いつもよりたくさん働いて、いつもよりお給料も増えた。私は嬉しくって嬉しくって、いままで我慢していたものを買ってしまおう、と決意。まずは服。どうしてもほしかったニットも帽子も買ってしまった。さらに、これまた高校一年生のときから使い続けていたウォークマンを買い換えようと決意。電池の消耗も激しいし、接触も悪いし。と思って新たなウォークマン、17000円を即決で買う。さらにさらに、温泉に行きたいと思っていたので、すぐに温泉旅行も予約した。
 夏休みに稼いだお金は約100000円。今月使ったお金を計算していくと、なんと約90000円。あら、あと10000円しか残ってないのね。お洋服もウォークマンも飲み会も、全部楽しくて満足していたけれど、なんとなく虚しくなってきた。高校生のころは一生懸命稼いでいたお金、大事に大事に使ってた。それが今は全然違う。前より楽しく働いて、お金を稼げていることは良いことだけど、その使い方は本当に雑になった。
 ある意味オトナになったのかもしれない。お金のありがたみを忘れていく。しみじみとパソコンを見ると少し寂しいような感じもした。

  

※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。

小林リズムの紙のむだづかい(連載546)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春日野日出志白土三平池上遼一勝又進蛭子能収水木しげる滝田ゆう、の八人。百枚ほど書いて、頁数の関係で二十枚ほど削除した。今回の企画に関しては全面協力、わたしの友人たちにも声をかけて執筆していただいた。此経啓助、下原俊彦、山下聖美、猫蔵、荒岡保志各氏にお願いした。



上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税



清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載546) 
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載546)


【女が重いのか問題】
 

「自分からは絶対に連絡しない。重い女だって思われたくないから……」
 と言っている友達がいる。以前付き合っていた彼に「重すぎて無理」とフラれたらしい。それがトラウマになって、重いと思われないように精一杯頑張るようになったという。忍耐力をつけて、会いたいときも会いたいと言わずに我慢するんだって。自分はいっさい求めずに相手に求められたときや相手がヒマなときにだけ対応するなんて、逆に都合のいい女っぽい気もする。

 でもこんなふうに重い女になりたくなくて、メールや電話を我慢したり会う回数を考えたりする女の子って世にはたくさんいると思う。なんで女の子ってそんなにも健気なんだろう。そもそも男性に「重い……」と言われるのは女性にとってトップレベルの恐怖で、「彼の重荷になりたくない」がために、緻密に計算し尽くしてタイミングも考えて連絡したりアピールしたりしているのに、その一挙一動がバレると「計算高い」と言われるし。だからといって本能のままに連絡をし続けてしまうと「重い」と言われるなんて納得できない。

 たとえば長澤まさみが破壊級に可愛い映画「モテキ」では、麻生久美子が超絶ヘビーな女の役をはっていて、世の男性をドン引きさせていた。特に「神聖かまってちゃんとか勉強するから〜!重いとか言わないで〜!!」と泣きつくシーンはすさまじい。追いすがってくる様子がこわすぎる。ホラーでしかない。重い。信じられないくらいに重い。でもなぜか胸が痛い。「何でも許すのとか趣味を合わせてくるのとか重い」なんて、好きだからそうしちゃうのにね。報われない話。

 というわけで、女性をも引かせてしまう「重い女」は悪であり、見苦しいものであり、キモチワルイ扱いをされている昨今だけど、果たして本当に重い女はそんなにも悪いものなのか。重い女が嫌なら軽い女がいいのって話だけど、それもそれで違うだろうし。
 だいたい、腕力がなさすぎる男性が多すぎる気がする。ちょっとした重さも絶えられずに「あいつ、マジで重い女」なんてちょっとひどいと思う。言われた女の子はショックを受けるし、「私って重いんだ…」と悩んで改善しようと努力するだろうし、言われたことは一生消えないから次の恋に進むのもためらうかもしれない。一方で、重い女発言をした男性は自分の筋力が足りないなんてことはみじんも考えていない。もう少し支える力を身に着けてあげれば、彼女だって安心して軽さを取り戻していくと思うのに。

 試したり情緒不安定になったり女って面倒だなって思う気持ちもわかるけど、それをよしよしって受け止める腕力は必要だし、持っていてほしい。





小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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