動画で立川談志の漫談を聴いた

近況報告

大学へは水曜と金曜に出かける。水曜は大学院の授業。終わると江古田の中華店「同心房」で食事会。アルコールが少し入ると痛みが和らいだ気になる。時に強烈な痛みに襲撃されたりもするが、我慢できないことはない。先日の金曜、「雑誌研究」はグリム童話ヘンゼルとグレーテル」について講義。「文芸批評論」は11-23の講演「『罪と罰』再読」の続編ということで「未亡人たちの踏み越え」というテーマで講義。これは後日、「清水正チャンネル」で発信の予定。このブログでも紹介したいと思っている。

授業終了後は金曜会を椎名町の「正ちゃん」で開催。先日は西鶴研究の浅沼璞さん、文芸評論家の山崎行太郎さん、日本文芸研究の山下聖美さん、この日、日芸で特別講義をした共感覚者の岩崎純一さん、博士課程在学でわたしの授業のビデオ・編集担当の伊藤景さんが集まった。話はニーチェドストエフスキーベルグソン日芸創設者松原寛、西田幾多郎西鶴など、硬いものから柔らかいものまで多様。帰り、ポメラを大学の研究室に忘れてきたことに気づき、ひとり江古田に戻る。わたしはこのポメラで電車の中、喫茶店などで原稿を執筆するので、戻らざるを得なかった。帰りは上野からグリーン車で原稿執筆。約一時間は書ける。書いているときは精神が集中しているせいか、ほとんど痛みは感じない。駅から家までゆっくり歩いて十五分、この間が強烈に痛い。

今日は動画で立川談志の漫談を聴いた。師匠小さんとの関係など面白かった。師匠に向かっての言いたい放題は良くも悪くも落語会の健全さを感じさせないでもない。談志が「俺は自分の落語より鑑賞眼が勝っている」というのはさすが自己分析の大家談志ならではの言葉。かつて立川談志論を書いてこのブログでも連載し、いずれ本にでもしようかと思っていたのだが、だいぶ時間があいてしまった。執筆するのはいいが本にまとめる作業はかなり面倒くさい。