『悪霊』論の校正

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今日は午後八時まで研究室で『悪霊』論の校正。わたしが最初に読んだ『悪霊』は米川正夫訳。はじめて『悪霊』を批評したのは日藝に入学した一年の時。九十枚ほど書いた。大学紛争で大学の授業は行われず、私はダンボール工場で一時間百円のアルバイトとドストエフスキー論の執筆に明け暮れた。私の処女作は『ドストエフスキー体験』、二十歳の時に刊行した。今度、『清水正ドストエフスキー論全集』第六巻に収録予定の『悪霊』論はテキストに江川卓訳を使用した。校正はすべて江川訳テキスト「新潮文庫」とアカデミヤ版全集での確認作業で思いのほか時間がとられる。明らかな語訳と思われるものもあり、引用に際しては迷うところもあるが、今回は訳者の仕事を尊重し、そのまま引用した。人物の表記も引用文に関してはすべて江川訳に統一したが、地の文では米川訳に従ったものもある。イヴァンやヴァルヴァーラは敢えてイワンやワルワーラを採らなかった。