「ドストエフスキー曼陀羅」(清水正ドストエフスキー論執筆50周年・清水正先生大感謝祭)展の打ち合わせ


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https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk
これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。
https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk


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本日は久しぶりに大学。11月13日〜30日に日本大学芸術学部芸術資料館で開催される「ドストエフスキー曼陀羅」(清水正ドストエフスキー論執筆50周年・清水正先生大感謝祭)展の打ち合わせ。企画者のソコロワ山下聖美さんとアンドレイさん、博士課程在学の坂下将人さんの四人で展示物、展示の仕方など相談。十九世紀にペテルブルグで刊行された聖書、イコン、サモワール、蝋燭台、ビール瓶などの貴重品、ドストエフスキー作品に関する絵画、写真などが展示される。また私のドストエフスキーに関する文献がほとんど全部展示されることになっている。さらに当日までにはカタログ雑誌「ドストエフスキー曼陀羅」が刊行される。ドストエフスキー研究家、大学での同僚、教え子たちの清水正論や思い出のエッセイ、それに半世紀にわたって書かれた私のドストエフスキー論の目録を収録する。
私は今年度で専任の教授職を退任する。今回の企画は身に余る光栄で関係者や寄稿者には感謝の気持ちでいっぱいである。神経痛で思うように執筆活動はできないが、それでもドストエフスキー論はこれからも書き続けていくつもりである。
今は林芙美子の『浮雲』についで書いている。ようやく六十六章までたどり着いた。あと一息で終わりそうだ。実に十年越しの仕事となったが、林芙美子という作家の偉大さをつくづく感じている。


一昨日だったか蒲団に横になって目をつぶっていると、つけっぱなしのパソコン動画からいきなり魂に響く歌声が聞こえてきた。痛いからだを起こして確認すると、それはロックンローラー内田裕也の「朝日があたる家」の一節だった。わたしは内田裕也がよくテレビでロックンロールと叫んでいるのを何度となく耳にしているが、彼の歌を聴いたことがなかった。彼は先日亡くなった女優の樹木希林の夫で、何十年も別居生活をしていることで知られている。テレビのワイドショーでは各局が競って樹木希林特集を組んでいる。それで知ったのだが、樹木希林内田裕也の「朝日のあたる家」を聴きながら死にたいと言っていたとのことだった。彼女は内田裕也に<純粋>と<魂の美しさ>を見ていた。なるほど、初めて聞いた内田の歌が、わたしの魂に響いてきたはずである。ロジオン・ラスコーリニコフの<踏み越え>のドラマを読めば明らかなように、<純粋>ほど厄介なものはない。妥協、ほどほどを徹底して拒むのが<純粋>であるから、若いうちに自殺するか殺されるか発狂するならまだしも、七十歳過ぎてまで<純粋>を生きるということの厄介さは自分でもどうしようもないだろう。生き続けるということは、自己欺瞞を受け入れることなのに、<純粋>のままに長生きするというのはどういうことなのだろう。純粋を純粋のままに生きようとすれば、社会の現場で滑稽なピエロを演じなければならない。その舞台を死ぬまで整えておいてくれていたのが、内田の<純粋><魂の美しさ>に惚れ込んだ女・樹木希林であったということか。舞台を喪失したピエロは、次の舞台をどこに求めるのか。

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。
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清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。
清水正・ユーチューブ」でも紹介しています。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=wpI9aKzrDHk

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

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