林芙美子の『浮雲』論再開。今年で十年目になる。

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https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk
これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。
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気が付けば七月十三日にブログを書いてから一か月半がたっている。年をとって時間が過ぎるのが早く感じるとはだれもが言うが、わたしの場合、帯状疱疹後神経痛で病院に行くほかはほとんど毎日部屋の片隅で横になっている。一年ぐらい前までは眠れなくても意識は明晰であったが、ここ一年ばかり痛みで眠れないのに眠気がしてほとんど何もする気になれない。夏休みに入って学生さんたちと接することもないので、一日中部屋で動画を見ている。わたしが生まれた昭和二十四年前後の日本映画、落語、演歌、日本第一党党首桜井誠、札幌学派の安濃豊、朝堂院大覚などの動画から各局のワイドショー、犬・猫・カラスの動物系からヒカキンまで見ている。ヒカキンは日本有数のユーチューバーで彼の発する動画は常に何百万、多いものでは一千万を越えるアクセスがある。ヒカキンの存在はつい最近知ったのだが、見ていていやされる。彼の人柄は優しくて好感がもてる。若い女性や子供ばかりでなく、同世代の男性たちからも支持されている。テレビからではなく、まさにネットから人気者やヒーローが出てくる時代になったことを痛感する。ワイドショーで心あたたまったのはスーパーボランティアと称される尾畠春夫さんの存在である。オレがオレがの爺さんたちの醜いばかりの自己保身のニュースが続く中での尾畠さんの登場で救われた気持ちになったひとは多いだろう。わたしも老人の一人には違いないので、彼の生き方は励みになる。
「動物で読み解く『罪と罰』の深層」は江古田文学の97号と98号に発表したが、あと三回分を書き終えて中断している。林芙美子の『浮雲』論再開のために、今まで書いたものを読み直した。今年で『浮雲』論は十年目に入った。林芙美子という作家がどれほど凄い作家であったか、読み直すたびに思う。ドストエフスキー論を書き始めて五十年、宮沢賢治論は四十から五十歳にかけて丸十年毎日のように書き続けた。林芙美子に関しては『浮雲』論だけで十年になった。はたして今年中に書き終えるのか。
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参考までに今までわたしが刊行した林芙美子に関する著作を列挙しておく。清水正ブログやД文学通信、江古田文学ドストエフスキー曼陀羅に発表したものは除く。

『私家版 林芙美子屋久島』(2011年2月 Д文学研究会)並製160頁 非売品
 目次
 林芙美子と言えば「夜猿」がすべて
 『浮雲』と『罪と罰』について
 林芙美子屋久
    「屋久島紀行」を読む
    林芙美子が『浮雲』を書き終えてから六十年後に屋久島を訪ねる
 屋久島旅行後の調査・研究
    安房館と田代館をめぐって
    林芙美子の文芸手帖に記されたメモの検証
    「主婦之友」に掲載された「屋久島紀行」を読む
     ──中山淳太朗の「林芙美子さんとの旅」を参照しながら──
 林芙美子屋久島紀行アルバム
 林芙美子・断想
 
林芙美子屋久島』(2011年4月 D文学研究会 星雲社発売)並装158頁 定価1500+税
 内容は前著の「林芙美子・断想」の代わりに「『放浪記』の森光子に乾杯──生きながらにして復活した森光子──」を収録。

『「浮雲」放浪記』No.1(2011年12月 Д文学研究会)並製 本文127頁 非売品
『「浮雲」放浪記』No.2(2012年12月 Д文学研究会)並製 本文132頁 非売品
『「浮雲」放浪記』No.3(2013年12月 Д文学研究会)並製 本文156頁 非売品
林芙美子の文学 「浮雲」の世界』No.1(2013年12月 Д文学研究会)並製 本文189頁 非売品
林芙美子の文学 「浮雲」の世界』No.2(2016年12月 Д文学研究会)並製 本文344頁 非売品
『「浮雲」放浪記』No.4(2017年12月 Д文学研究会)並製 本文139頁 非売品
林芙美子浮雲」における死と復活の秘儀──成瀬巳喜男の映画「浮雲」を視野に入れて──』(2017年12月 Д文学研究会)並製 本文71頁 限定200部 非売品
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※先週印刷屋の社長さんからTELがあり、今週中に『清水正ドストエフスキー論全集』の第9巻ができあがるとのことであった。当初全二十巻を予定、その後十巻ぐらいは出そうということで進めてきたが、全集に収録していない論文も多く、また現在も『「源氏物語」で読むドストエフスキー』など書き始めたので、体力気力が続く限り出そうと思う。とりあえず今度の第9巻で十巻を刊行できたので、気持ちの上では一区切りといったところである。

 
 
https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk
これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。
https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。
清水正・ユーチューブ」でも紹介しています。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=wpI9aKzrDHk

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

清水正の著作はアマゾンまたはヤフオクhttps://auctions.yahoo.co.jp/seller/msxyh0208で購読してください。
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日芸生は江古田校舎購買部・丸善で入手出来ます。