星エリナのほろよいハイボール(連載69)

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星エリナのほろよいハイボール(連載69)


CHAmmiTに参加する
星エリナ
  今日はオール日大イベント、CHAmmiTに参加してきた。ちゃみっと、と読む。可愛いよね。これはしゃべり場のCHATとSummitを組み合わせた造語。そもそもの目的は今大学で流行りの「FD」。「Faculty Development」、大学教員の教育能力を向上するための取り組み。つまり大学の授業をもっとよくしよう、というもの。それを、学生が主催し、教職員と連携してお喋りをしまくるサミットだ。ちなみに日本大学で学生FD活動をしているのは文理学部にある学生FDGWだけ。今回が第一回目のCHAmmiT。テーマは「学生が変える日本大学」だった。
 まず芸術学部だけでミーティング。自己紹介と各自学科に感じていることを述べた。その時はまだ緊張のせいか、みんなブレインストーミングが出来ない感じ。
 そしていよいよオール日大ミーティング。オール日大、つまり全16学部全学科の学生が集合。さらに全学部の教職員も。全部で165人いたようだ。それがごっちゃまぜでグループに別れ、チャットする。
 私のいたグループで問題になったことは学生のモチベーションの格差。正直、我が文芸学科でも言えることだった。私はもっともっと学生は貪欲になって、この先生からなんとかして自分にプラスなことを得てやろう、と躍起になったほうがいいと思っている。そのための豪華な先生方と環境が揃っている。だけど、芸術以外の学部の話を聞いているとそうでもないらしい。質問に行ったのに、ちゃんと答えてもらえなかったとか、大人数の授業は話も聞こえないとか。医歯薬系なんかはとくに、国家試験に向かっているから全部が必修科目で、評価や単位をすごく気にしていた。授業に工夫をしてほしい、ちょっとした小話を入れてほしい、学生からはどんどん教職員への意見が出た。
 でもそれって、おかしくない? もちろん教職員の方には協力していただきたい。けど一番努力するのって学生じゃない?
 別のグループではこんな話があった。Aくんは毎朝早起きして一限の授業に出ていた。居眠りとかもしていたかもしれないけれど、しっかり勉強はしていた。Bくんは最初の授業だけ出て、あとは行かなかった。この二人が同じ試験を受けたとき、Aくんは落ちてBくんは受かった。
 そのグループの子の意見では、試験一発で成績をつけないでほしい。Aくんの努力を見てほしい。
 これってどうだろう。Bくんは実は影でめちゃくちゃ勉強していたかもしれないし、残念だけどAくんが試験でミスをしてしまったのならしょうがない。これから社会人になっていくうえで、「仕事失敗したけど努力はしました!」で、許されるのかな。
 少し、他学部とのギャップを感じる。他学部の人たちは話が止まったら「個人的に興味があるんだけど、芸術ってさ〜」と話しかけてくる。なんかそれもちょっとイヤになった。
 その後、もう一度芸術学部だけでミーティングをする。そこでまとめをして、学部にフィードバックさせよう、ということらしい。そこでみんな一言。
「なんか、ギャップ感じた」
 みんなも同じことを考えていたらしい。だって、芸術はすでに少人数授業だし、先生方は授業に工夫してくださっている先生が多いし、質問しに行けば熱く語り返してくれる先生ばかり。芸術学部代表として来ていた職員の方も「日芸生が今までしてきたことが、すでに学生FD活動だ」と言っていた。最終的にそのミーティングでは八学科の学生が日芸愛について語ることになっていて、もっと日芸はこうするべきだ、とどの学部より熱い議論が交わされた。
 私は今回の学生FD CHAmmiTのコアメンバーにお伝えしたいことがひとつある。
 休憩時間がない。スケジュールみたときに移動時間すら書いていないことがおかしいとは思ったけれど、午前11時から午後17時までぶっ続けは正直疲れた。私、すごくトイレ我慢しました。
  

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