小林リズムの紙のむだづかい(連載242)

小林リズムの紙のむだづかい(連載242)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/

小林リズムの紙のむだづかい(連載242)
小林リズム
 【股の部分に補強を】



   紳士服のアルバイトをしていたので、見ただけで男性の首のサイズを当てることができる。…というのは、嘘。Yシャツの首のサイズは、実寸+2センチが目安にされていて、そこから袖の長さと合わせて選んでいくのだけれど、わたしはできそこないの怠慢なアルバイターだったから、パッと見ただけではわからない。けれど、いつか「彼の仕事が忙しくて、代わりにシャツを買いに来た彼女」という役が巡ってくるかもしれないから、そのときのために首のサイズと袖の長さは知っておきたいなぁと思う。恋人というポジションで彼のシャツのサイズがわかるのは、妻っぽいというか、一種のステータスというか、彼女の特権として嬉しいものではあるよね。
 そうして思ったのが、首のサイズ当てって飲み会の特技でも使えるなぁということ。わからなくても標準体型の人だったらだいたいは「40センチくらいだね」って言っておけばほとんど間違いないし、スーツを着る機会のない職種だと男性自身が自分のサイズをわかっていない場合もあるので、適当に言ってしまえる。

 ところで、オプションとしてスーツのパンツの股の部分に布をかぶせて長持ちするさせるためのものがあったのだけれど、最初のころはこれを勧めるのが恥ずかしかった。
「あの…摩擦による傷みを避けるためにも、股の部分に補強っておつけしますか?」
と聞くのだけれど、なんせわたしはあまりパンツを履かないし、股の部分が擦り切れるというのがイマイチ理解できないし、自分でも何を勧めているのかよくわからなかった。けれどスーツを着なれている男性は傷みやすいというのをよく知っていて、注文してくれる人が多かったと思う。
 一度「股の部分に補強を…」と勧めると「いやぁ、俺はそんなにイイモン持ってないから」と茶目っ気たっぷりに中年のおじさんに言われて「…??」となったことがある。「でもお買い上げになったスーツは、結構いいものなので…」と言うと、おじさんに「違うよ」苦笑いされて、やっと自分がトンチンカンなことを言っていたのだと気付いた。そうか、そうなのか、イイモンって、それか…。

 さらに「マタノホキョウって何?」と真顔で聞かれたこともある。「パンツの股のところに布を…」と説明するも理解してもらえず「え?このマネキンでいうとどこの部分?」と突っ込まれたのだけれど、そんなこと聞かれたってスーツを着たマネキンの股間を指さして「この部分です」などと言うわけにもいかず、絵に書いて説明するという荒業にでたのだった。「ふーん」って聞いていたのだけど、考えてみればあれって確信犯だったのかな…。

   

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