角田光代の「だれかのいとしいひと」

清水正への原稿・講演依頼はqqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。
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講座「世界文学の中の『ドラえもん』」のお知らせ
ドラえもん』の世界をソフォクレスの『オイディプス王』や、ドストエフスキーの『分身』などと関連づけながら探求します。誰からも愛される日本の代表的なマンガ『ドラえもん』の凄さを検証したいと思います。講義は漫談風に展開しますので気楽にお申込みください。日芸では「マンガ論」や「雑誌研究」「文芸比評論」などでも『ドラえもん』の講義を展開しましたが、ぜひ学生さん以外の方々にも『ドラえもん』の魅力を伝えたいと考えています。
池袋コミュニティ・カレッジ
曜日・時間帯 第3日曜 15:30〜17:00
開催日 2012年4月15日から
回数 3回
ここをクリックすると具体的な情報が得られます。http://cul.7cn.co.jp/programs/program_583610.html


二月六日に鼎書房より角田光代の「だれかのいとしいひと」に関する執筆依頼があった。締め切りは四月末日。枚数は九枚(3600字)。これは現代女性作家読本シリーズ・第二期の一冊『角田光代』の巻のための原稿依頼。早速書店で文春文庫版『だれかのいとしいひと』を購入。本日は喫茶店で執筆。5919字をポメラで打ち込んだ。四百字詰原稿に換算すると十五枚ほど書いたわけだが、まだ続く。書くだけ書いて、後で九枚までにまとめるつもり。

今日使ったポメラは先日アマゾンで購入したポメラDM100。抜群に使い勝手がよく、二、三年前まで使っていたポケット3にならぶ、否、それ以上に打ち込み具合がよい。頭のきれる、優秀なヤツとコンビを組んだ感じで、まったくストレスを感じない。考える速度とほとんど同じ速度で打ち込める。快適。

角田光代は読み続けるとはまりそうだ。「世界文学の中の『ドラえもん』」で『ドラえもん』について書き、その延長線で十六年ぶりに再び『オイディプス王』を書き始めた。パゾリーニ監督の『アポロンの地獄』、ドストエフスキーの『罪と罰』なども視野に入れての批評は二百枚ほど書き上げたが、これはまだ未完でなお続いていく予定。そこに急遽、角田光代が入り込んできたわけだが、違和感はない。

現代の空気を吸って生きている者にとって、チェーホフよりも軽い角田光代の作品はすっとはいりこんでくる。