清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。
ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/
四六判並製160頁 定価1200円+税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
犬木加奈子先生と星エリナさん
星エリナのほろよいハイボール(連載85)
仕事を知る
星エリナ
シューカツもいよいよ本当にラストスパートになってきたように感じている。なぜかというと、リクルートスーツがとても暑く感じるから。大きな合同説明会に参加していたときは、国際展示場や横浜アリーナまで行った。2月の冷たい海風が、ストッキングだけの足には寒くてしょうがなかった。そんなエッセイも書いていた気がする。それがもうこんなに暑い。脇汗もかくんです、女の子。ランチタイムはジャケットを脱がないと蒸してしまうくらい。
そんな時期になってからようやく、いろいろな仕事を知った。世界中にはいろんな仕事があるんだなあ。誰しもが嫌な仕事もあれば、専門的なものもあって、面白い。どんな仕事であれ、私を信頼してまわされた仕事なら、責任持って最後までやり遂げたいと思っている。
面白そうだなあと思った仕事のひとつ、駅員さん。駅員さんって24時間拘束されてしまうお仕事。その代わり、週2〜3日しか働かなくていい。24時間起きてろっていうんじゃなくて、ちゃんと仮眠込みのお時間。最近は女性の駅員さんってすごく多いけど、みなさんお肌のケアなどはどうしているんだろう。きっと大変なんだろうなあ。さらに、女性の運転手さんも増えている。運転手さんになるにはかなり勉強したり、時間をかけて研修する。すごく大変だけど、小さい頃からの夢のために頑張ったり、お給料のためだったり生活のためだったり。世界中の人がいろいろなもののために働いているのだ。
ツイッターなどを見ていると、最近の日本は本当におかしいな、と思う。社会人たちは毎朝のように「会社行きたくない」と書いていたり、「土日出勤しなきゃ」「サービス残業もうやだ」「働きたくない」と書き込んでいる。そして会社側は土日も深夜も働いて欲しいと思っている。
そして私達シューカツ生は働きたい働きたい内定欲しい。そういう思いでいろんな会社の説明会へ参加している。それなのに、どうして雇用が発生しないんだろう。最近街を歩いていると本当に思う。このビルにもあのビルにも「株式会社○○」という会社がある。すぐそこの飲食店にもクリーニング屋さんにも百貨店にも、たくさんの人が働いているし、働く場所がある。それなのに、どうして私たちはこんなに半年以上もかけて就職先を探しているんだろう。
本当にイヤになってるときは、もう働くことすら許されていないんじゃないか、なんてバカなこと考えちゃったりする。所謂シューカツ欝。悪化すると自殺してしまうゆとり世代もいるらしい。本当にバカだよね。
オトナたちは今のシューカツを知らないから、あーだこーだ口を出してくる。でもさ、オトナたちはあの時代に生まれちゃって、私たちはこの時代に生まれちゃって。それって軽く運命なんじゃない? 軽くってどういうことかっていうと、その程度のことって意味。その程度の運命、自分の力でなんとかしてみようか。あがいてもがいて、「うるせー神様」って言ってやるよ。
うるせー神様。うるせーオトナ。自分がやったことには自分が責任とる。自分でやったことの後悔は自分がする。だからもう少し、コドモを信じてみてください。
※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。