随想 空即空(連載45) #ドストエフスキー&清水正ブログ# 清水正
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清水正・画
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有即無 無即有 有無即空 空即空 空空空 正空 (清水空雲)
随想 空即空(連載45) #ドストエフスキー&清水正ブログ#
イポリートはキリストを〈限りなく偉大で尊い存在〉〈それ一つだけでも、自然全体にも、そのあらゆる法則にも、地球全体にも値するもの〉と捉え、自然を〈何かじつに巨大な、情け容赦もないもの言わぬ獣〉〈最新式の巨大な機械〉として捉えている。自然かキリストか、という二者択一の前に、前提としてキリストの自然に勝る偉大さが認められている。イポリートにとって自然とキリストは等価なものとして受け止められていない。キリストは一人の人間として見られているのではない。キリストは神に遣わされた神の子であり、キリスト以外のすべての人間と区別されている。イポリートが眼前にしていたのは〈死せるキリスト〉であって〈死せる人間〉ではない。イポリートは〈死〉そのものに直面しているというよりは、あくまでもキリストの死に直面しているのである。
キリストを特別視しない者にとって、その〈恐るべき死体〉は単なる人間の死の具体的な様相を示しているに過ぎない。キリストに限らず、愛する者を失った者にとって、悲しみや絶望は限りないものであって、そうそう簡単に慰められるものではない。一人の人間イエスを救世主〈キリスト〉と見なしたい者にとって、キリストの死は特別な意味を持っている。なぜならその〈死〉は〈復活〉を予定した死でなければならず、その〈死〉は〈復活〉によって永遠の命を獲得しなければならない。イエスの〈死〉が単なる死にとどまるなら、イエスはキリストとなることはできない。キリスト教徒にとって、イエスの〈復活〉が認められなければ、それは即ちキリスト教からの離反を意味することになる。キリスト教を創設した者、布教者たちにとって、イエスはなんとしてでも復活する存在でなければならず、それに失敗すればキリスト教はその基盤を根底から失うことになる。
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お勧め動画・池田大作氏の「人間革命」をとりあげ、ドストエフスキーの文学、ニーチェの永劫回帰・アポロン対ディオニュソス、ベルグソンの時間論などを踏まえながら
人間のあるべき姿を検証する。人道主義(ヒューマニズム)と宗教の問題。対話によって世界平和の実現とその維持は可能なのか。人道主義と一神教的絶対主義は握手することが可能なのか。三回に分けて発信していますがぜひ最後までご覧ください。
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「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
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