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清水正・画
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有即無 無即有 有無即空 空即空 空空空 正空 (清水空雲)
随想 空即空(連載31) #ドストエフスキー&清水正ブログ#
内村鑑三のような頭脳明晰な男が、なぜキリスト教に帰依できたのか。試みたり、裁いたり、罰したりする旧約の神に何故、絶対帰依できるのか。イエスという人間を何故、神の独り子として認めることができるのか。わたしは何度聖書を読んでも理解できない。
正宗白鳥も、岩野泡鳴も若くして洗礼を受けながら、何年かして棄教したのは、キリスト教の教えそのものに疑問をもったからであろう。白鳥は聖書を〈凡書〉とまで言い切っていた。イエスの山上の垂訓にしても、イエスの言葉に従える人間が存在するとは思えない。姦淫の罪ひとつ取っても、人間が人間である限り〈姦淫の罪〉から免れる者はいない。イエスの命令に従うということは即人間であることを止めるということである。
イエスは父なる神によって地上世界に遣わされた神の子であり救世主であるという、キリスト教の根本的教義がわたしにはまったく納得がいかない。神は人間イエスを地上に派遣したと言われても、それではイエスは本当に人間かと改めて問えば、イエスは人間としては描かれていない。キリスト教の教義は人間はすべて原罪を背負っているとしているが、人間であるはずのイエスはその原罪を免れた存在だと言う。もはやこの時点で、イエスは人間ではないということになろう。原罪を背負った人間の苦しみを、罪のないイエスは理解することができないだろう。イエスを紛れもない人間だと言うのなら、イエスは罪を背負った存在でなければおかしいだろう。そもそもわたしは、人間を原罪を背負った存在と見るキリスト教の根本教義を認めることができない。
自ら造った人間を試す全能の神はわたしには全能とは見えない。創世記の全能の神は、自らの内に悪魔(サタン)を抱え込んだ、自らの被造物を試したり罰したりせずにはおれない嫉妬と不信にとらわれた狭量な族長的性格を備えた存在に見える。この神は配下の者たちを試したり、背く者を徹底的に裁くことで、彼の前に絶対服従を強いる、かなり専制君主的な性格を持っている。イエスを新約の神として信じる者たちは、旧約の試み罰する神と、愛と許しのイエスを地上世界に派遣した父なる神とをどのように差別化して見ているのであろうか。わたしには、旧約の神と新約の父なる神とは性格を異にしているように見える。いずれにしても、キリスト教はわたしの素朴な疑問に納得のいく解答を与えてくれないのである。
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「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
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