近況報告
昨日火曜日は「マンガ論」で池田大作の『人間革命』『新・人間革命』について語る。牧口常三郎、戸田城聖、池田大作の人間像、その教育理念・信念などについても触れながら創価学会の理想とする仏法に基づく人間主義の可能性とその矛盾を剔抉する。本来、法華経や一神教の信仰は人間主義(ヒューマニズム)と相容れない。各々が自分たちの信仰崇拝する神の絶対性を確信しているのであるから、対話によって和解することはあり得ない。和解は絶対の相対性を受け入れざるを得ないが、法華経やキリスト教、イスラム教は自らの神を相対化までして和解するとはとうてい考えられない。牧口常三郎は日蓮正宗が国家の宗教政策(神本仏垂)を受け入れたことに激しく抗議したが、これは日蓮の教えに忠実であれば当然のことである。人間主義の立場によって世界平和を実現するという理想は、実は神、あるいは仏の相対性を前提にしているということを肝に銘じておかなければならない。
授業の模様は「清水正チャンネル」にアップしてあるのでそれをご覧ください。
「池田大作の『人間革命』を語る──ドストエフスキー文学との関連において──」
https://www.youtube.com/watch?v=bKlpsJTBPhc
午後六時半から「同心房」において第7回日藝文士會。わたしは「マンガ論」とそれに続く大学院の授業でも池田大作に触れたこともあり、精神の高揚のまま、池田大作の人間革命を語り、日藝の現状を語り、瀬島匠(日藝美術学科教授)の絵画を語り、ロックバンドのSHOW-YAを聖飢魔Ⅱを語った。