近況報告 教授会・退職挨拶

三月十二日は平成三十年度最後の教授会。今年は十名ほどが教授会メンバーからはずれることになる。九名が参加。わたしが最初に挨拶することになる。十分ほど話した。「情念で綴る「江古田文学」クロニクル」でも触れたが、わたしが入学した昭和四十三年は、文芸学科合格者七十名だったが、いざ入学してみると三百名もいた。当時、日大は大学とは認められておらず、世間では日大株式会社などと言われ、石を投げればポン大生に当たるなどと揶揄されていた。授業は一回ぐらいしかできず、すぐに大学は紛争状態に入った。江古田校舎は全共闘の学生たちによって封鎖され、授業は不可能となった。わたしは江古田の段ボール工場で一時間百円のバイトにでかけ、ドストエフスキー論刊行のための資金作りに励んだ。授業がなかったおかげで自分のしたいことに全力を集中できた。学生によっては教授の影響を強く受ける者もあるだろうが、わたしはさっさと見切りをつけた。文学研究とか創作における大学教育の無力をわたしは痛感している。ドストエフスキートルストイも、否、世界的な作家はすべて独自の力で創作活動を続けたのだから、大学の教師は自分の指導に過信しないほうがいいと思っている。やる学生は放っておいてもやるし、やらない学生はいくら追い回してせっついてもやらない。自らの使命に生きるべし、その姿を学生は見て参考にすればいい。授業の回数を増やせばいいなどと思っているひとはかなり能天気である。

 

 

 

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。
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清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。
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