山崎行太郎『ネット右翼亡国論』お薦め

神経痛のため一日中部屋で横になっている。ここ一週間、動画で田端義夫の歌を聴いている。かえり船、大利根月夜、ふるさとの灯台、雨の屋台、どの曲も心に染みる。バタヤンの歌は日本人の魂にやさしくせつなく響いてくる。彼の歌の本源におふくろさんがいる。
さて、バタヤンの顔、だれかに似ている、なんと山ちゃんこと、山崎行太郎さんにそっくり。
山崎さんの今回の本『ネット右翼亡国論』も、根底に母親の存在を感じる。
山崎さんは日本第一党党首の桜井誠氏を評価するに当たって「思想家の土着化」「思想家の存在論化」といった難しい言葉を使っているが、平たく言えば思想家の抱えこんでいる「おふくろさん」ということである。桜井誠氏の演説には日本人が共通して抱え込んでいる母性に直接的に呼びかけてくる響きがある。彼は在特会会長の時からヘイトスピーチで左翼系の人達から厳しく批判されているが、わたしの耳には彼の言葉は優しく響いてくる。歴史的事実を相互にきちんと認識し合った上でのお付き合いをしましょう、できなければお付き合いはできませんという主張は素直に受け取れる。彼の表面上の言葉は過激であるが、過激な罵詈雑言が揺るぎなき信念と愛に立脚していることも確かである。自分が発する言葉にいっさい責任を持たない政治家が多すぎる。
桜井誠氏は今のところ、マスメディアから徹底的に無視され「反社会的」というレッテルを貼られているが、やがて彼の存在はおおきくクローズアップされてくるだろう。
わたしは山崎行太郎さんの『ネット右翼亡国論』を『ネット右翼興国論』として読んだ。今、どれ位の人がネット上で情報を得ているのか定かではないが、しかし新聞、テレビの偏向報道はひど過ぎだし、程度が低過ぎである。
それにしても、自からの政治的信念に命を賭ける政治家はいないのか。


清水正への原稿・講演依頼は  shimizumasashi20@gmail.com 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正が薦める動画「ドストエフスキー罪と罰』における死と復活のドラマ」

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

吉乃黄櫻さんのブログの清水正の著作に関する記事、ぜひご覧ください。
https://plaza.rakuten.co.jp/sealofc/13089/

清水正の著作(監修・編集した限定本や非売品など)入手困難な稀覯本・雑誌・カタログなどの刊行物がヤフオクで入手することができます。
是非ごらんください。

https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&fr=auc_top&p=%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%AD%A3&x=0&y=0&fixed=0





NHK Eテレ「100分de名著 宮沢賢治スペシャル」にて指南役も務められた山下聖美教授による『清水正宮沢賢治論 解体・再構築批評によるケンジ童話論の革命』が刊行されました。