星エリナのほろよいハイボール(連載126)

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星エリナのほろよいハイボール(連載126)


ちょうちょ結び
星エリナ


  ついに、日芸の卒博2015が終了した。卒博というのは日芸初の試みで、学生はもちろん先生方ももがいて試行錯誤しながら作り上げた。このイベントがこの先も続き、春祭、芸祭に並ぶようなイベントになってほしい。名称はそうだな、卒祭かな?
さて、私の卒業制作「ちょうちょ結び」について書きたい。ネタバレになるようなことも書きたい。この作品を思い付いたのは、4年生の春だった。私は煙草を吸わないのに、友人の付き添いでキャンパス内の喫煙所に行くことが多かった。そこでなんとなく、「魔法使い」を登場させたいと思った。だから最初に生まれたキャラクターは『高梨の祖母』。そして、魔法使いに関する台詞が浮かんだ。
「なにそれ、魔法使いの話?」
これは所謂モブキャラの台詞なんだけど、私の創作はこうして、単語や台詞をどんどん誕生させていく。それを繋げていくだけの作業。難しくはないんです。思いついた単語や台詞は勝手に繋がっていくからね。
その後もいくつかの単語や台詞が思い付く。
「魔法使いの話、聞きたい」
「教室に居づらいの、知ってるでしょ」
「煙草の吸い殻を、きれいだと思ってしまった」
「ちょうちょ結び」
こうして浮かんできたものからキャラクターを育てていく。浮かんできた台詞がいつもより多かったので、キャラクターは3人にした。それからぼんやりとイメージする。優しい人、めざとい人、ただただそこにいるだけの人……。この3人に名前をつけた。名前は雰囲気。特に名前をつけるとき気を付けていることはない。普通の人っぽい名前にしてるだけ。
牧野、高梨、豊島。実は、たまたま豊島区にいたから豊島(とよしま)。彼は正直、浮かんできた台詞には関わっていなかったから、モブキャラの予定だった。だけど、いろいろ考えるうちに、3人のなかでもメインキャラクターになってきていた。
やっぱり小説は自分の中からでてくるものなので3人はそれぞれ、私に似ているところがある。まずは豊島。そのまんまだけど、仮面被ってるところ。私の場合は猫被ってる。小学校低学年の頃から自覚していたけど、私はものすごくプライドが高くて見栄っ張り。外面だけ良い女。彼が仮面を被っている理由は少し違うのだけど、最初は見栄っ張りが原因ともいえる。
そして牧野。ちょうちょ結び、きれいに結べます(笑)
うそ。彼はわたしの好みの服ばっかり着てくれます。着せているんだけど。あと、豊島みたいなよくわからない男を好きになってしまうところ。ここがすごく良い!って部分はないけど、顔もそんなに格好よくないけど、なんとなく自分を受け入れてくれる人を好きになって、勝手に傷つきます。
そして最後に高梨。「卒業は嫌いだ」という台詞とその理由。また、季節に関しての理由も。内面がとても似ている人なんです。
こんな3人の過去と、現在と、最後に少し未来の話が書いてある「ちょうちょ結び」。卒博は終わりましたが、わたしのHPではずっと読めますので、
よかったら、読んでください。




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