調布駅近くの古書店「円居」

十二月六日は三時に畑中眞由美さん宅を訪問した後、調布駅近くの「シャノアール」に寄ってコーヒーを飲む。一年半前、つげ義春氏と会って話をして以来である。四時過ぎに出て、つげ義春氏がよく立ち寄るという古書店を捜す。戸田課長が不動産屋で聞いた路地を歩いて、すぐにそれらしき古書店「円居」を発見。主人に声をかけて小一時間ばかり話す。日藝図書館発行の『日本のマンガ家 つげ義春』から始まり、古書店経営の難しさなどについても話した。ブックオフの繁栄のかげで古書店は経営的な困難に直面している。さびしい限りだ。円居の主人高森雅英さんは、古書店主の風格を備えたひとで、終始おだやかな表情をくずさなかった。この日は畑中眞由美さんと「畑中純の世界」展示会の話で盛り上がり、最後に円居のご主人と本をめぐっていろいろと話すことができて、なかなか快適な一日であった。

古書店円居のご主人高森雅英さんと記念撮影。撮影は戸田浩司課長。

なかなか風情のある路地。撮影は戸田浩司課長。