小林リズムの紙のむだづかい(連載581) 

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。



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上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子




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清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税
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小林リズムの紙のむだづかい(連載581) 
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。



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D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


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京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムの紙のむだづかい(連載581)





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【悪趣味かもしれないけど】
 



 風邪を引いて声が出ないから、お母さんからの電話を放置していた。すると平日の昼過ぎに突然「適当に見繕って食べ物買っていくね、留守なら玄関に置いておく」というメールが母から送られてきた。
 え、お母さんが家にくる…?今から……?
 ベッドでごろごろしていた私は、その唐突な連絡にあたふたした。寝ていようが外出していようが母は私の家の合鍵を持っているので、どちらにしても私の部屋に入ってくる。ともすれば、私がやるべきことは……。無意識のうちにとった私の一番最初の行動は「彼氏の荷物をとりあえず隠す」ということだった。別にやましいことなんてしていないし、やましいものもないのだけど、気づくとほとんど本能的に私は彼の荷物を服棚に押し込んでいた。
 長年の間ずっと父と母の「娘」であるというポジションにこだわり続けていた私は、なんとなく隠さずにはいられなかったのだと思う。そんな行動をとった自分がちょっと可笑しかった。

 あとで自分のとった行動をふり返ったときに、ふと友達の話を思い出した。あるとき、友達の家に田舎から遊びに来た父親が泊まりにきたそうだ。そのとき彼女は自分の父親に手料理をふるまった。
「手料理っていっても、魚の切り身とか解凍したご飯とかそんな感じのだったんだけどさ。とにかくそれで、食べるときにお父さんの箸がないじゃんってなって」
 1Kの部屋に一人暮らしをしている彼女は、食器の数もお箸やフォークの数も必然的に少ない。彼女の父親ははじめて娘の部屋に泊まったらしく、着替えも何もなかった。そこでとった友達の行動は……。
「何食わぬ顔して、元カレの使っていた箸をお父さんに出したんだよね。当たり前だけどお父さんは元カレの箸を使って、何も知らずにあたしが作ったご飯を食べてるわけ。ちょっと親不孝している気持ちになった」
 かつて一緒にご飯を食べていた元カレと、その箸を使って娘の手料理を食べる父親と、そんな父親を見つめる自分、というへんてこなトライアングルの構図を想像したら、悪趣味だけれど面白いなと思ってしまった。

 何も知らない元カレが不憫なのか、父親が不憫なのかはわからないけど、「物」って言葉を発しないからバレないだけで、そういった秘密を日常のなかに残していく。言わなければわからない。けど確実に住んでいる人の歴史を見続けているモノ。……なんだかそう考えると、後ろめたいものは早く捨ててしまったほうがいいのかもしれないと思った。




 

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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