調布市の畑中家を訪問

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日藝図書館は来年七月「芸術資料館」での展示会「畑中純の世界」を企画している。本日は、その打ち合わせのため、戸田課長と二人で調布市の畑中家を訪問した。

畑中純の仕事場。
畑中純は一昨年62歳で亡くなられた。あまりにも突然の死で各界に与えたショックは大きかった。わたしは畑中純の漫画世界に西洋の文学に対抗できる大いなる日本的世界の豊饒を感じていた。畑中純は1950年生まれ、わたしは1949年生まれ、敗戦後日本の六十年を生き、創造活動に従事してきた者として、わたしは彼に同志的な親しみを感じていた。日藝図書館企画の「日本のマンガ家」シリーズの一冊として、わたしは畑中純を取り上げたいと思った。本日、畑中眞由美さんと話しているうちに、情熱がさらに湧いてきた。すばらしい展示会を催したい、すばらしいカタログ本を造りたいと思った。眞由美さんは『まんだら屋の良太』の良太の恋人月子のモデルと言われている。毅然として美しく、そして優しい。まさに眞由美さんは月子そのひとであった。畑中純の書斎は、戦場の姿をとどめて停止していた。畑中純は生きている。そう感じた。眞由美さんは夫ジュンさんの永遠の伴侶である。生き、活動していた畑中純そのひとの存在はなくても、書斎には確かに畑中純が居た。畑中純の美術作品は永遠の命を得て生き続けていく。今回の展示企画によって、是非そのことを証したい。

畑中眞由美さんには全面的な協力を頂くことになった