小林リズムの紙のむだづかい(連載464)


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月30日刊行予定。
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載464)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載464)

【身体にガタが……】


 幼いころから健康だけが取り柄だった。風邪もあまりひかないし、病気にもかかったことがなければ、入院したこともない。マスクも薬も嫌い。事故に遭ったこともないし、運動もしないから怪我もしない。健康優良児だった。

 それでも、大学を卒業してからなんだか面白いくらいに身体にガタがきた。まず、恐ろしいほど体力がなくなった。終電を逃してオールナイトはもう無理。一晩中起き続けていることが辛い。たとえ終電で帰れたとしても、次の日は丸一日寝込むことになる。ベッドから起き上がれないのだ。ぐだーっと横たわったまま、陽が昇って、日が暮れて、真っ暗になっていくのを呆然とした気持ちで眺めているうちに一日が終わっている。

 決定的な出来事はやっぱり4月に痛風になったことだ。痛風になったときはさすがに「食生活気を付けないと……」なんて思ったけれど、のど元過ぎれば熱さを忘れる、今ではすっかり以前の食生活に舞い戻っている。いつかガタガタっと症状が悪化するパターンだよね、これ。いけないのはわかっているけど、「めんどくさーい」が勝ってしまうのだ。

 それから、目の調子もよくない。ずーっとずーとパソコンを見続けているせいか、視力が落ちた気がする。目が充血して開かない結膜炎にもしょっちゅうなるし、朝方になると咳も出る。からっからの喉で咳こんでいると、まるで自分がおばあさんになったような気持ちになる。私はだんだん調子に乗って、絵本に出てくるようなおばあさんになりきって咳をする。こほんこほん、から、ごほっごほっ、という咳の真似をする。状態を大きく揺らして咳こんでいるうちに、なりきりすぎて無理やり咳をしている自分に気づく。「あら、何やってるんだる……」と我に返ったときの虚しさ。

 小学校のころは、病弱になりたかった。隣のクラスの女の子がヘルニアで入院したことがあると聞いたときは、重大な病気とも知らずにただ羨ましかった。女の子が入院すると聞くと、脳内イメージはいつもクララだった。私は野原をかけまわる純真無垢なハイジよりも、お金持ちで高飛車なクララに憧れていて、クララみたいに病気がちになって、学校も行かずにずっと家のなかで暮らしていたいと思っていた。

 最近では「病弱フェイス」なるものが流行っているらしく、抜けるように青白い肌とか、哀しげな表情のメイクが人気を集めているらしい。気持ちはわかる。でもやっぱり健康が一番だよね。「健康だけが取り柄だよー」といっていた頃なんて健康に価値があるなんてこれっぽちも思っていなかったもん。

 

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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