小林リズムの紙のむだづかい(連載448)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載448)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載448)




若い女の子と、騙す大人と】


 うさんくさいおじさんと、ロリ系、もしくはギャル系の顔面偏差値60くらいの女の子。平日の昼間の喫茶店やファミレスでよく見かける組み合わせ。東京でみる景色のなかで、これが一番哀愁的なものだと思う。これまでガストやサイゼリアベローチェや何やらの安くて簡単なお店で、何度もあった。そのたびになんだか嫌な気持ちになる。

 彼らはだいたい仕事の話をしている。イメージビデオとか、そういう系の。うさんくさいおじさんがお金の話を持ち出し「いっぱい稼げる」「そしたら売れるようになる」という旨の内容を若い女の子に言い聞かせている。怪しすぎる謎の勧誘。とりあえず契約すればいい、話はそれから、ということをオブラートに包んで「まあ、入っとけばいいよ」みたいに束ねた資料を見せて説明している。もしも契約してしまったら、たくさん搾取されて使い捨てられることは間違いない。

 「君なら売れるよ」「期待しているよ」という言葉で持ち上げられた女の子たちは、緊張した面持ちで謙遜したり、真剣な顔をして大きく頷く。彼女たちが純情であればあるほど、私のなかでもやもやとした嫌な気持ちが充満していく。女の子たちはきっと、お金がほしいんじゃない。夢がほしいだけなのだ。「もしかしたら現状から抜け出せるかもしれない」という可能性に賭けたいだけなのだ。それをお金の話で紛らわせ、心のなかで見下しながらもうまく使おうとするうさんくさいオヤジの汚い魂胆にイライラする。

 彼らは自分の「お金」という夢を達成させるために、女の子を利用しているだけだ。彼女たちの形のない漠然とした夢は「君たちの夢ってこういうものだよね」というオヤジたちの言葉によって明確になったように感じ、彼らの思惑通りの「夢」を植え付けて女の子をコントロールする。しっかりして、女の子……!

 かくいう私も知り合いに連れていかれた先で、似たような勧誘を受けたことがある。私が騙されやすそうに見えるせいか、うまく言葉を使って説明されたけれど、やっぱり何を聞いても男性をたぶらかす系の怪しいアイドルの勧誘だった。興味ないです、と断ると「お金はいっぱい入るよ」と言われてイラッとした。「いや、私はお金ないですけど、お金にそんな執着もしていないんで」と告げたら気まずい顔をされた。「お金がほしくないならどうなりたいの?」と聞かれたけれど、なんかもう「たくさんのお金=夢」が当たり前になっている彼らの前では何を言っても通じないと思った。



   

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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