小林リズムの紙のむだづかい(連載427)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載427)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載427)



【酔っ払うということ】


 最近できた友達で、一緒に飲みに行った子がこんなことを言っていた。
「お酒を飲むのがあんなに楽しいのはね、楽しさを前借りしているからなんだって」
 すとーんと音がなるくらいに腑に落ちた。なるほど。だから面白さや嬉しさやあらゆる刺激を浴びるように味わった翌日は、死にたくなるくらいに後悔するのか……。これまでの数々の二日酔いの心境を思い出したら、ずいぶんとしっくりきた。朝起きたときの絶望的な気持ちに圧倒され「もう人生やめたい」とぱさぱさの乾ききった唇でため息をもらしたこと。「こんな気持ちになるくらいなら、もう一生飲まない」と心の底から誓った記憶の断片。けれど、ほとぼりが冷めたころにはその誓いはあっさりとやぶられる。「前借り」の楽しさにおぼれて。

 酔っ払ったときは、なんでもできるような気持ちになる。細かいことは気にしなくていいし、問題は何にもない。未来は明るくて、これからも、楽しいことばかり…!自分でつくっている理性という名の制限を自分でがちゃっとはずして、好きなことを好きなだけ言っていいのだと錯覚する。それが「お酒を飲まなきゃ言えない本音」なのか「お酒の勢いを借りただけの言動」なのかは区別がつかない。どっちにしても言っていいことか悪いことかを考えずにぽんぽんと放る言葉に良い成分なんて含まれることはないだろう。それでも脳が麻痺してなんでも好きなことを好きなだけ言うことを許されたような、心配事のないような束の間のまやかしにおぼれる感覚が気持ちよくて、その状態を終わらせたくないからとまた飲んでしまう。そうやって最終的には自分がお酒に飲まれていくのだった。

 翌朝、気づくと足はアザだらけで肌も乾燥している。でもそんなのは全然いい。一番死にたくなるのは、これまで猫を被ってつくりあげてきたキャラさえもが崩壊してしまうことだ。
 四年くらい前にはサークル内でのある男の子の言動がどうしても許せなくて、グーパンチで思いきり殴ってしまったことがあった。彼は殴られた勢いで机にぶつかり、置いてあった梅酒のグラスは見事に割れた。またある時は仕事先の先輩に恐ろしいほどの失礼な発言をしてしまって、翌朝に大量に鯛焼きを買い占めて、献上して許してもらおうとしたこともあった。幸いなことに、先輩は覚えていなくて、鯛焼きを喜んで食べてくれた。けれど今までが運がよかっただけだ。それに本当に二日酔いの日は、人生が真っ暗になるくらいに落ち込む。人生積んだと真剣に思う。お酒のせいで人生を狂わすかもしれない。いくつかの失敗を繰り返した私は、バイトや仕事のなかでは極力飲まないことに決めた。痛風になったこともあるし、これでようやくたちの悪い飲み方を卒業できる、気がする。 

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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