恒例の金曜会を江古田の同心房で六時から九時半まで

先日金曜日は恒例の金曜会を江古田の同心房で六時から九時半まで。例によって漫画、文学、哲学、政治まで。これをまとめたらおそらく新書一冊分くらいにはなるだろう。残念ながらそれをまとめる時間がない。わたしは先週ようやく清水正ドストエフスキー論全集』第七巻「『オイディプス王』と『罪と罰』」をまとめた。六百頁近いものを読み直し、見出しをつけ、何回も校正し、へとへと状態。トイレで『レミゼラブル』を読み、電車と喫茶店で三カ月ぶりに再開した六年越しの『浮雲』論を執筆、学部の授業六コマ、大学院は四コマ、それに後期博士課程一人担当、図書館長としての仕事は今年中に二冊の図書の監修、さらに執行部会、教授会などの諸会議と続く。わたしが大学に残ったばかりのころ、教授は週に二日しか来なかった。いつからこんなことになったのか。ゆっくり研究したり執筆したりする時間はない。しかしやらなければならない。読まなければならない本は限りなく、書かなければならないことも限りない。
今日は先日いただいた山崎行太郎さんと佐高信さんの対談集曽野綾子大批判』を新松戸の喫茶店で三時間半をかけてじっくり集中して読み終えた。読み応えのある、真摯な対談であり、多くのひとに読んでもらいたいと思う。曽野綾子さんが山崎さんの批判に答えることはおそらくできない。なぜなら勝敗は確定しているから。それにしても一度、かみついたらぜったいに口をはなさない山崎さんはまさしくマムシのような毒蛇ですね。わたしはその毒蛇山崎行太郎さんの優しさ、真摯さを知っているので、かみつかれたひとはぜひ、きちんと応えてほしいとはおもっているのですが。