小林リズムの紙のむだづかい(連載414)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載414)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい

【指先に色を】


 「マニキュアをしている女は気が強い」と何かで読んだ。自分のなかに「女」の要素が少ないと自覚しているから、指先に「女」を取り入れることで落ち着くらしい。キャリアウーマンが爪を綺麗にしているのはそれが理由だと聞いた。せっかく塗ったマニキュアが剥げたり、落としたり塗り直したりしなくてはいけないのが面倒で、ほとんどマニキュアをしてこなかった私は、自分とは無関係だと思って流し読みしていた。

 サンダルを履く季節になって、ペディキュアをしたついでに久しぶりに手にマニキュアをしてみたら、その濃いピンクの爪を眺めながら「マニキュアをしている女は気が強い」という話を思い出した。実際に塗ってみたら、それとは真逆のことを思った。もしかしたら、「マニキュアをしている女が気が強い」のではなくて、「マニキュアをするから気が強く」なるのかもしれない。爪に塗った濃い色を見ていたら、誰のためでもない、自分のために自分が女であることを自覚して、気持ちが凛とした。それまでの剥げても目立たない、できるだけ薄い色、珊瑚みたいなピンクとか、やわらかいサーモンピンクを塗っていたときとは、気持ちが全然違った。自分を肯定できるというか、変に自信が持てて明るくなったのだ。そして男ウケのよさそうなカラーではなくて、赤とか、青とか、黒とか、そういういかにもウケの悪そうなきつい色のマニキュアを塗ってみたくなった。爪の色に、自分の存在感とか、勇気とか、負けないこととか、そういう女性の反骨精神的なものを詰め込むことができるんだと思った。

 手はよく動かす。キーボードをたたくときもそうだし、ご飯を食べるときも、歯を磨くときも、ひっきりなしに動いている。必然的に爪に塗った色を何度も目にするのは気分がよかった。それでも自分が女であることを自覚する一方で、男ウケの悪い色合いを使いたくなるのはなんでだろうと不思議だった。もしかするとマニキュアは、自分が男性のために女であるのではなくて、自分が自分だけのために女であると自覚させるのかもしれない。それがすごく心地よくて、何度も濃い色を塗り重ねるのかもしれない。もしそうだとしたら、そんなふうにして爪をキラキラさせる女性たちを見て「派手なネイルは嫌い」とか「もっと家庭的な爪がいい」という言葉がささやかれるのは、とんだ見当違いだと思った。ネイルはまず第一に好きな自分の欲を満たすための行為。いわば、究極の自己満足だ。

 


 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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