小林リズムの紙のむだづかい(連載412)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載412)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru

日藝・江古田校舎購買部に平積みされています。

江古田購買部の小泊さん。お世話になっています。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい

【パスワード設定】


 ブログやツイッターや、ネット上のあらゆる場面でパスワードを設定させられる。だいたい同じパスワードで通用するけれど、厳重なもののなかには「初めて飼った動物は?」とか「母親の旧姓は?」という質問に答える必要がある。こういう場合、私は本当に誰が調べてもわからないようなものにしたくなって、ついつい「初恋の人の名前は?」という質問を選んでしまう。けれど実際のところ、初恋が誰だったかなんて覚えていない。ていうか、初恋って何?って感じ。小学生のときだった気もするし、中学生や高校生だった気もする。恋なんて目に見えない感情のなかで「これぞ初恋だ!」と手に取ってわかるような恋なんてした覚えがない。だからそのときどきで設定する名前が変わってしまう。

 けっこう前に、数年ぶりにブログに入ろうとしたら、この「初恋の人の名前は?」という質問にぶつかって、アクセスできなかった。ひらがなで設定したのか、名前だけとかフルネームとか、いろいろ試したけれど無理だった。親友に「あたしの初恋の人って誰だっけ?」と聞いて、小学生の人を教えてもらって入力しても入れない。昔の自分は初恋の相手を誰に選んでいたんだろう。人間じゃない人を適当に選んで面白半分で書いた気もしてきた。そんなことを思ったら無限に出てくる気がして諦めたのだった。

 そういえば、私の銀行口座の暗証番号にはなんの思い入れもない。適当に思いついた数字を適当に並べただけである。もし暗証番号を忘れてしまったらそれで終わりだ。「恋人の誕生日」や「結婚記念日」などに設定している人の話を聞くと「バレそうで危ないよ〜」と思う一方で、ロマンチックだなとも思う。もっとレアな人のなかには思い入れのある数字をものすごく暗号っぽくして暗証番号に設定している人がいるけれど、あれはロマンチックをこじらせていると思う。でもそのこじらせ方が可愛い。数字や暗号にこだわっている人は、友達をすごく大切にするイメージがある。
 同じように、綿矢りさの小説の主人公の好きな男の子が、リュックを大事にしている描写があって、そこがとても好き。何年もつかっているリュックをみて、行き届いた手入れをして丁寧に扱っていることをとても官能的に感じるという場面だった。たしかに買ったばかりの高い腕時計をつけているかとか、ピカピカの良い車に乗っているかよりも、くたくたになったTシャツの襟元とか、年季の入ったペンケースとか、そういうもののほうが人柄を感じられて、味もあってずっと色っぽい。

 あ、話がズレだ。これからはパスワードにもこだわりを見せていきたいな、と、ちょっと考えを改めたのだった。



 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


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