小林リズムの紙のむだづかい(連載349)
清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演などを引き受けます。
Ｄ文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正・ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。Ｄ文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価（送料無料）でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。
http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D
ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/
四六判並製160頁 定価1200円＋税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/
小林リズムの紙のむだづかい
【かっこよくなれない苦悩】
理想は帰国子女。黒髪ワンレングスにサングラスをかけて「ハーイ」って微笑む、大人の余裕。英語なんかぺらぺらしゃべれちゃって、表参道のオープンカフェで足を組みながら仕事する感じ。キレイ！アコガレ！カッコイイ！という称賛を浴びたい。
けれど、残念なことに帰国子女的要素がひとつもない私は、「これだったらできるかも……」思い切ってひとりオープンカフェをデビューしようと思った。
…とはいっても、さすがに表参道はハードルが高くてひやひやしちゃうから、足立区にある喫茶店のオープンカフェをチョイス。それも、休日だと人が多くて怖気づくから平日の15時あたりという微妙な時間をめがけて入店。お洒落な店員さんと割高なコーヒーにすでに怯えそうです。
とにもかくにも、勇気を振り絞ってオープンカフェのオープン席に腰をかけたけれど、なんせ寒い。忘れてたけど、寒い。暖房をつけていなかったら室内温度13度になるこの時期に、なんで帰国子女計画を試してしまったんだろうと後悔する。しかもこの喫茶店、外にストーブない。ブランケットはうすくて500円くらいで購入できそうなものしか置いてない。背に腹は代えられないと、うすいブランケットをたたんで膝にかけてみたはいいけれど、これじゃあ風をしのげない。ほとんど意味がない。ふと気になって周りを見ると、オープン席を選んでいるのは私だけだった。そうだよね、寒いよね…。そして店内はすいていて空いている席も多い。何より、今日の天気はくもりなのだった。わざわざ外にした理由…。
指がかじかんでうまくキーボードも打てないし、鼻水も出てくる。10分も経っていないけどそろそろ店内に入りたいな…と思うのだけど、自意識が邪魔をしてなかなか動けずにいる。だって、「やっぱり寒いのでなかにします」って言うの？自分で堂々とオープン席を選んでおきながら、あまりにも情けない。いや、それだったらいい。「もうお帰りですか？」って聞かれてしまいそうだ。それどころか、「お帰りですか？」じゃなくて「ありがとうございましたー」とすっかりお見送りモードになってしまったらと思うと、ちょっと惜しい。コーヒーも半分くらいしか減ってないし、まだ居座りたい。
帰国子女化計画なんて、するんじゃなかった……。
人が行き交う状態をふふっと笑って眺める余裕すらない。足を組んでコーヒー片手に散歩している犬に「ハーイ」と笑いかけられる気持ちじゃない。よくよく見ると足立区のオープンカフェで眺められたのは、自転車に乗ったおじいさんと、スーパーの袋を持ったオバチャンだった。
小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか？」
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