小林リズムの紙のむだづかい(連載344)

小林リズムの紙のむだづかい(連載344)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい

【愛についてショックを受けた話】


 

友達と、時をさかのぼったお互いの昔の恋愛について話していた。思い出していくうちに胸がきゅうっと締め付けられた。その感情がずいぶん懐かしいものだったから、
「もうあんなふうに人を好きになることってないと思うなぁ…」
と友達に話した。自分の言葉に興奮してきて、調子に乗って、
「ねえねえ!ああいう人ってどうやったら現れるんだろう!?」
とひとりで盛り上がっていたら、友達に「それは、相手の問題じゃないよ」と言われた。

…ん?どういう意味?相手の問題じゃない…?いやいや、あの人はスバラシイ人だった…!ああいう人ならまた恋ができる…!と友達に訴えたら「ないない」と首を振ってからこう言われた。

「それは違うって。昔みたいに人を好きになれるのは、昔のリズムだけだよ」

……。言葉を頭のなかで反芻した。私はしばらく考えて、ゆっくりとその言葉の意味を飲み込もうとする。うーむ…。

「昔みたいにキラキラしてないかもしれないけどさ、今のリズムなりの愛情の注ぎ方だってあるじゃん」

はっとした。
私が全力で人を好きになれたのは、10代の若い私だったからで、決して好きだった人が素晴らしいわけでもなんでもないよ、ということらしい。今の私には今の私なりの恋愛の仕方があって、それは決して昔のような猪突猛進な愛情ではないかもしれないけれど、それでもいいんだよっということだった。

心臓から風が吹いたような衝撃だった。なにそれ、すごい。なんで今まで気づかなかったんだろう。自分が変わったなんて、わからなかった。ドキドキやときめきがなくなったり、穏やかな気持ちになったりすることは年を重ねれば当たり前のことだから、悲観的になることでもないなんて。

与えられている、ほんのひとときしかない「今」という瞬間の貴重さに、打ちひしがれたのだった。


 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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