小林リズムの紙のむだづかい(連載338)
小清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演などを引き受けます。
D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正・ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/
小林リズムの紙のむだづかい
【越えてしまえばわりとどうでもいい】
縦列駐車やS字クランクのセンスが皆無で、車の免許が取れずに焦っていたころ。実家に帰って地元の大きなスーパーに車を止めているおじさんや、軽トラにもみじマークをはりつけているお年寄りをみるたびに「この人たちも免許の苦難を乗り越えて、車が運転できるようになったんだ…」と尊敬していた。
車の免許は受験や期末テストとは違う。お金を払った人は自動的に免許をもらえるものだと思っていた。それなのに、合格できない。想像していたのと違う。頭で考えていた駐車場の車の止め方と、実際にハンドルを握ったときの車の動きが、こうも噛み合わないなんて。
昔から運動神経はなかった。高校のときのテニスの授業では、先生に「これは単位不認定になるぞ…頑張ってくれ…」と言われたくらいのダメっぷりだった。「そんなこと言われても、このラケットがっ…!」と私はいつもラケットのせいにしていた。バトミントンやテニスのラケットはめちゃくちゃ柄が長いと思う。その長い柄の部分を持っていても、球がどこに当たるのかわからない。方や、私が卓球を好きだったのは、柄が短いからだ。柄が短いぶん、球が直にラケットに当たるのでわかりやすい。このバランス感覚なるもののセンスがまったくないことを「運動音痴」というなら、私はまったくもってその運動音痴なのだった。
私は自分で握っている部分、もしくはそこから半径3センチ以内くらいにしか感覚を持てないのだ。車の免許がなかなか取れなかったのも当たり前だと思う。車も、ラケットやテニスと同じだった。余分な柄の長さと同じように、余分な幅があって奥行きもある。そんな大きなものを運転できるはずがない。
…けどまあ、テニスの単位が不認定にならないのと同じように、車の免許もなんとかなった。そして終わってみれば大変だったことなんてすっかり忘れてしまうのだった。
そういえば、ツイッターのサザエbot(@sazae_f)にこんな名言が載っていた。
『ワカメ?今あなたが手に持っている缶詰。開けたくてたまらない、だけど素手では絶対に開けることのできないその缶詰の中には、一体なにが入ってると思う?それは『缶切り』よ。夢を叶えるとはつまり、そういうことなのよ。』
ほしいものがあるときは、あらゆう手段を使って手に入れようとする。けれどそれが叶ってしまった途端に、本当にほしかった物はもう必要なくなっているのかもしれない。手に入れようとする過程で、自然と身についてるものなのかも…。
そんなふうに思ったけれど、やっぱり車を運転する気にはなれなくて、ペーパードライバーでいいやと思うのだった。
小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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