小林リズムの紙のむだづかい(連載337)

小林リズムの紙のむだづかい(連載337)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい

【一番好きな瞬間】



 
文章を書くという手段を使うと素直になれるのはどうしてなんだろう。

頭できちんと整理して書くから?見栄や保身が消えるから?気持ちを文章にするという行為のなかで、何か特殊な道を経由しているとしか思えない。

たとえば私はこの間までインチキ占い師のバイトをしていた。そこには占い鑑定依頼の相談がたくさん届いていたのだけれど、どの人も本音を書いているのが伝わってきた。自分の気持ちを晒して、それを慰めて癒してほしいと思っているみたいだった。

また、インタビューをしてみると、自分が抱えている不安や、過去の経験などを具体的に教えてもらえることがある。ほぼ初対面のような関係でも、こんなふうになりたい、こういうことがしたい…と語ってくれる。「こんなことまで私に話してくれるんだ…!」と思ったら、無性に嬉しい。体内からアドレナリンがどばっと溢れてきて、体内の血中をぐるぐるまわる感じ。この人は、私に…少なくとも私のやろうとしていることや仕事に、まっすぐに向き合おうとしてくれているんだ。そう思うと「何が何でもこの人に喜んでもらいたい、幸せな道へ向かってほしい!」そう思える瞬間が、生きているなかで一番好き。

自分にとって幸せだった瞬間を思い出してみた。2種類あるのかもしれないと思った。
ひとつは大学に合格したとき、就職が決まったとき、出版が決まったとき。そうやって、ほしかったものや願いが叶ったときには、ぐわっとアドレナリンが湧き上がってきて、自分のなかで爆発する。
もうひとつは、友達でも知り合った人でも、誰かを愛しいな、素敵だな、応援したいな、と思った瞬間。じわじわと湧き上がるようにあったかいものがこみあげてくる。基本的に自分の事しか考えていない私だから、こうやって誰かのために何かをしたいと心から思えることが、すごく嬉しいのだった。

愛するよりも愛されるほうが幸せな毎日を送れると思っていた。けれど、愛するっていうのが、こうやって自分の内側から満たされたような気持ちにることなら、思っていたことと正反対だ。愛されないことを恐れて愛さないなんてナンセンスだと思った。




 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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