小林リズムの紙のむだづかい(連載312)

小林リズムの紙のむだづかい(連載312)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/

小林リズムの紙のむだづかい(連載312)
小林リズム
 【女の子って可愛い】

   
1月×日 ○曜日

 デパートの服屋さんで会計をしてもらっていると、お釣りを取り出す店員さんの爪が異様に可愛いことに気づいた。短めの爪にシンプルなフレンチネイルが施されていて、フレンチの部分が押し花っぽいデザインになっている。華奢なボディーにウェーブのかかったショートカットヘアのお姉さんにそのデザインがとてもよく似合っていて、思わず「うわ!かわいいですね…!」と感嘆の声をもらすと、店員さんは戸惑ったように「え…」と言ったきり黙ってしまった。あれ、何か変なこと言ったかな…と思いながら爪から店員さんの顔に視線をうつすと、店員さんの顔が真っ赤になって照れていた。なんて可愛い人なんだろう…。照れながら困っている様子をみたら、もっといじってみたくなってしまって「とてもお似合いで素敵ですね!」と調子に乗って褒めちぎった。たじたじになりながらも店員さんの「…ありがとうございます。初めて言ってもらいました…」というコメントを聞いたとき、なんだか男性が女性にときめく瞬間というものが明確に分かった気がした。「あなたのハジメテ、ゲットしました!」と叫びたくなるような興奮と喜び。自分だけに見せてくれているのだと錯覚してしまう言動や表情。なんていうか、やっぱり女の子らしい人って可愛い。

 女の子と1対1でしゃべっているときの対応はだいたい3種類に分けられると思う。ひとつは同性として会話をするパターン。ふたつめは自分が女性側につくポジションの場合で、みっつめは逆に自分が男性側にまわるケースだ。同性だと意識して会話をする話題は、たいてい共通の敵を持つ会話(主に男性についてとか)になるし、将来のこととか漠然とした不安などを話すときもここに当てはまる。相手の女性が自分よりもサバサバしていたり立場が上だったりするときは、自然と自分が「女」の役割につく。いつもよりちょこっと女の子らしく振る舞い、「すごい」とか「知らなかった」という言葉を使うことも多い。反対に相手の女の子が自分よりもか弱く女の子っぽい場合は、気付くと「男」の役割をしている。むやみにいじってしまったり、ストレートな質問を投げかけて困らせたくなってしまう。こういうとき、「ああ、女の子って可愛い…」としみじみ思う。同性に対する対応でも無意識でいろいろと人格が変わっていくのだ。自分のなかにある「男目線」のセンサーが作動して女の子をジャッジする機能が搭載されている。(私は今のところレズではありません笑)。だからこそ、自分の性が女なんだと意識するときには、この「男目線」センサーが作動して自分好みの服やメイクを選んでいる気もする。自分の女性らしさを保つのって、自分のなかにある女性性よりも、もしかしたら男性性のほうかもしれない。

 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。