小林リズムの紙のむだづかい(連載303)

小林リズムの紙のむだづかい(連載303)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載303)
小林リズム
   【彼に聞きなさいよ】

  

12月末日 ×曜日

『年末宝くじ、買ったら当たりますか?』

…という鑑定相談への返答。

宝くじというものは、その土地とそのときのあなたの波動が関係しています。このふたつの波動がしっかりと噛み合ったときに購入すると、当たる確率も高まることでしょう。

…つまりこの結果を簡単にひとことで解釈するとこうなる。

『それはなんとも言えません。運ですから』

 うんうん、運なのだ。しかし占い師に聞く質問としては合っているのではないかとも思う。…というのも、「しかるべき場所で聞いたほうが…」「本人に聞いてよ!」という言葉を投げかけたくなる程度には彷徨いまくっている依頼が多いからだ。

『私、今身体に悩みを抱えているのですが、これを改善させることは可能でしょうか?』
『〜〜ということがあったのですが、彼は私のことをどう思っているのでしょうか?』
という内容なんてザラ。聞くべき場所を間違えている。
 …もしかして、占い師ってなんでもかんでもわかっていて、未来も見えて、明確な助言をしてくれると思っているのかもしれない。いやいやいや…もしそんな魔法使いのようなことができるとしたら、性別や生年月日や血液型や配偶者の有無なんて尋ねませんから。年齢や血液型でだいたいの人物像をとらえたうえで、現在の状況もそれとなーく推測し、相手に沿ったアドバイスをしていくのだ。相手の望む未来をキラキラっと提示して、「大丈夫ですよ。あなたには素敵な未来が―」という言葉をプラスしてどうぞ、一丁あがり!という仕事。これってお客様を欺いていることになるのでしょうか。もしなるというのなら、占いのお客様が望んでいるものって何なのだろう。ホンモノの未来の提示?それを知ってどうするの?わかっている未来に進むのなんて、“今”がある意味がない。今の積み重ねが未来になるのだし、唐突に幸せが舞い込んでくるなんてそうそうないことは百も承知であろう。だから私の出したお客様の思いはこうだ。『辛くて苦しい“今”を乗り越えるための言葉がほしい』。それならば同情や共感をちょっと大げさにラッピングしてプレゼントすることだって、あながち間違いではないではないか。「辛いよね、頑張ったよね」という同情や共感がほしいときは誰にでもあるもの。当たるか当たらないかなんて本当は大したことではないのだ。一瞬でも気持ちが救われるかどうかが大切だ。だからこそ思う。やっぱり、好きな人の気持ちは素直に相手に聞くべきだし、身体に異常があったら病院行こう?優しい言葉だけで治癒できるほど、現実ってうまくできていない。赤の他人より身近な人のほうが、責任を持った言葉をかけてくれることは間違いないのだから。たとえそれが耳の痛いものであったとしても。
 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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