小林リズムの紙のむだづかい(連載300)

小林リズムの紙のむだづかい(連載300)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載300)
小林リズム
   【小さな革命】


  

  12月ギリギリ ×曜日

 漫画を読んでいたら修羅場に遭遇した。よくある三角関係というやつで、友達の好きな人が主人公(ヒロイン)のことを好きだと告白するシーンである。主人公にとって彼は友達であり、それ以上の存在にはなり得ない。…まあ、少女漫画だからこの先は、主人公が友達である彼のことを男として意識し始め、いくつかのハードルを乗り越えながら徐々に結ばれていく…という展開なのであろう。でも現実はそうはならない。友達はあくまで友達なのである。表面上は友達で実は相手に秘めた思いを寄せている…というわけでもない。お互いにとって恋愛対象になんてなり得ない、異性として魅力がないとわかりきっているまぎれもない友達。そういう関係だってあるのだ。
 けれど逆にこの主人公の友達のポジションになった自分を想像してみたらどうだろう。自分の大好きでたまらない人が、誰かにとっては“単なるお友達”というだけの存在。そんなの、なかなか信じられないことだ。すごくすごくすごく好きな人が、他の女の子にとっては異性として見えずに、極端に言えば恋愛対象にならない“どーでもいい人”の扱いだなんて、ちょっとどうなっているんだろうって思う。試しに想像してみてほしい。あなたのその好きな人が、誰かにとっては「マジこんなやつ男じゃない(笑)」と笑われているかもしれないと…!考えてみれば当たり前のことなのだけど、にわかに信じがたい…。ぷっちんプリン級に自分のなかでプチンと音が鳴るくらいの小さな革命だった。

 人の気持ちは見えないから本当のところはわからないものだと思うのだけれど、ついついそのことを忘れてしまう。生活しているとあっという間にかき消されて、見えるものだけで判断してしまう。己の世界観が当然だと感じてしまう。自分の気持ちだってわからないのに、わかったような気になって相手の思いを汲み取ったと驕るのは危険なことだ。同じ理由で、思っている以上に自分の感じている言葉も表に出していかないといけないのかもしれない。「伝わんないかなぁ〜」なんてのうのうと相手に投げている場合でないのだ。目と目で通じ合うだとか、以心伝心なんていうのも素敵だけれど、伝えようすることだってカッコイイ、もしくはカワイイことなのだ。だって「どうして私の気持ちがわかってくれないのよ!」と怒鳴るよりも「あなたに伝わらなくて私は寂しい…」と言ったほうが伝わるし、ぐっと切なくてラブリーに見えるもんね。


 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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