小林リズムの紙のむだづかい(連載298)

清水正ドストエフスキー論全集【全10巻予定】


第一巻『萩原朔太郎ドストエフスキー体験』A五判上製 393頁 定価 本体3500円+税
萩原朔太郎ドストエフスキー――朔太郎が読んだドストエフスキーの本」「書簡に見る萩原朔太郎ドストエフスキー」「わがドストエフスキー体験を語る――埴谷雄高の「ドストエフスキーの摂取」を読みながら」を収録。
第二巻『停止した分裂者の覚書 ドストエフスキー体験』A五判上製 375頁 定価 本体3500円+税
革命よりもドストエフスキーだった青春! 執筆時19歳、清水正処女批評集収録。五大作品論の他に「不条理の世界―カミュドストエフスキーか」「テキストの解読と再構築―志ん生落語『もう半分』とマルメラードフの告白をめぐって」「ドストエフス
キー体験を書いていた頃」を収録。
第三巻『ドストエフスキー罪と罰」の世界』A五判上製 535頁 定価 本体3500円+税
雄大な想像力の飛翔によって作品世界の神奥へと参入!! 謎解きを超えた『罪と罰』論の決定版。三十代前半、渾身の力を込めて書き上げた千枚を越す画期的な作品批評。ロジオン、ソーニャ、スヴィドリガイロフの「踏み越え」を検証。ルージンやラズ
ミーヒンなど脇役たちにも十分な照明を与え、730歩の象徴的意味や老婆殺しの時間までも推察する。
第四巻『手塚治虫版「罪と罰」を読む』A五判上製 415頁 定価 本体3500円+税
手塚治虫の深奥に潜む虚無を露わにする。手塚版『罪と罰』を批評して浮上してきたのは、手塚治虫は神も、革命も、そして愛すら信じられない虚無の荒野にたたずんで、膨大なマンガ作品を書き続けた闘士であったということである。原作『罪と罰』における重要な場面を容赦なくカットした手塚が抱え込んでいた虚無ははてしなく白い。
第五巻『「罪と罰」論余話』A五判上製 395頁 定価 本体3500円+税
第一部「『罪と罰』再読」。第二部「『罪と罰』論余話」。第三部「ヒングリーの『ニヒリスト』をめぐって」。第四部「工藤精一郎訳
罪と罰』の二つの問題場面」。第五部「現在進行形の『罪と罰』」を収録。ロジオンがシベリアで復活の曙光に輝く場面に現れるソーニャは実体感のある〈幻〉(ヴィデーニィエ)であったという、衝撃的な新説を展開。
第六巻『「悪霊」の世界』A五判上製 608頁 定価 本体3500円+税
『悪霊』論三部作。第一部・『悪霊』論。第二部・ドストエフスキー『悪霊』の世界。第三部・『悪霊』の謎。作中作者アントンは国家から派遣されたスパイ、秘密革命結社の首魁ピョートルは革命家を装った二重スパイ、ニコライの自殺は他殺など驚愕の新説満載。世界初の日付解明など画期的な『悪霊』論。
D文学研究会〒270−1151我孫子市本町3−5−20 発売・〒112−0012東京都文京区大塚3−21−10
℡ 04−7182−6375 星雲社 ℡ 03−3947−1021


小林リズムの紙のむだづかい(連載298)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載298)
小林リズム
   【バスタオルは毎日1枚】

  

 1月○日 ×曜日

「同棲している彼女と結婚しようと思ってたんだけどさ…。ちょっと考え直しているんだよね…」
と当時働いていたバイト先の先輩がそう洩らしていたので理由を聞くと、よくある『価値観の不一致だ』と言われた。その不一致する価値観でもっとも大きな要素は、洗濯物の洗い方らしい。
「ふつうさ、色物とかバスタオルとか下着とか分けてやると思うんだけど、彼女はまったくそういうの気にしないからいつも俺が…etc」
聞いているうちに、私は何も言えなくなってしまった。先輩の話す「ふつう」と私にとっての「ふつう」がかけ離れていたからだ。色物、バスタオル、下着、すべてを分けて洗濯するなんて信じられない。まして一人暮らしだというのに一日に何度も洗濯機を回すなんて…。たとえ同棲して二人暮らしをだったとしても、こまごまと分けて洗濯するとは面倒だ。もちろん他の洗濯物に色がうつってしまうとか、匂いが立ち込めてしまうとか、理由はあるのだろうけれど、「ふつう」に一気にまとめて洗濯をして特に困ったことがないゆえに、分けて洗濯をするという意味がよくわからないのだった。

 そういえば、お風呂上りにつかうバスタオルの枚数で友達ともめたことがあった。私は身体も髪の毛も同じもので拭いてしまうタイプなのだけど、彼女は髪の毛用と身体用と2枚使う。後に自己調査したところ、髪の毛用、身体用の2枚に分ける人はとても多いし清潔な感じがする。特に女性は髪の毛が長いからお風呂上りにタオルで髪をひとまとめするためにも必要だ。けれどやっぱり、自分だけで使うときは1枚のバスタオルで事足りてしまうのだった。
 一方で、「バスタオルは1回使ったくらいでは洗わないよ〜」という人もいて、愕然したこともあった。彼女の言い分は「お風呂上りの綺麗な身体を拭いたんだから、タオルだって綺麗だし」ということだった。「でも素肌を拭いたわけだし…。濡れてるタオルをまた乾かして使うっていうのは…」と反論すると「海外ではそういう使い方をするほうが多いんだよ」ということらしい。知らなかった…。きっとこういうのは育った環境のライフスタイルによって大きく異なるのだと思う。私のうちでは小さい頃からバスタオル1枚生活であったし、洗濯物もネットに入れるのはブラジャーくらい。ズボラ洗濯方式が身に染みているからそれを当たり前だと思ってしまいがちだけれど、他人からしたら「ありえなーい!」ことなのかもしれない。

 そう考えると、むしろ価値観の不一致が起こらないことのほうがありえない気もする。お互いにどこまで譲歩できるか、もしくはどうやってふたりの新たなライフスタイルをつくっていけるかが勝負(?)だ。

 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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