星エリナのほろよいハイボール(連載50)

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星エリナのほろよいハイボール(連載50)


もこもこパンツが濡れる
星エリナ

    宮城へ行って、キツネに会ったりしてきた。それだけじゃなくて、初挑戦のスノーボードをしてきた。これは昨年のことなので、本当に昨年は新しいことにチャレンジした一年だなあ、と思う。いろいろと自分は成長できたんじゃないかと、思ってる。
 スキーは経験有。というか、かなり昔から。母親が以前スキーの国体選手だったりする。そのおかげで小学校低学年のころにはたくさん連れて行かれた。寒いのはかなり苦手。夏生まれだからね。兄はスキー大好き。兄に連れられてナイターとか二人でばんばん滑ってた。私ははやく温泉に入りたかったんだけどね。当時大学生のお兄さんによくナンパされましたよ。あの頃がモテ期だったんですかね。小学校低学年です。
 でも最近の流行はやっぱりスノボ? 若い人ってスノボばっかり。スキーも楽しいけど、やっぱりちょっと格好つけてスノボに挑戦したいお年頃。兄がスノボにはまってるので、教えてもらうことにした。片足だけボードに固定しただけで、すでに歩くのが困難。少しだけ滑って止まり方をとにかく教わる。けれど、全く止まれない! 止まり方を教わるだけで30分近くかかる。ようやくリフトに乗ったけれど、そのリフトが長い。一番最初のリフトって短いものだと思いこんでたけど、スキー場によるみたい。そのスキー場は最初のリフトがとっても長くて、頂上まではそれから短いリフトを2本乗り継ぐみたい。最初のリフトから降りるときに当たり前のように転ぶ。止まれない。降りれなかったらどうしよう、と頭によぎる。
 リフトから降りて、人が少ない端っこへ移動。ここからは両足をボードに固定して滑る。するとなぜか、立ち上がれない! リフトに乗る前は立てたのに! ここで約15分。ようやく立てたと思うとなぜか右へしか進まない! そして止まれない! どんどんどんどん右へ行き、木が生えているほうへ進んでいく。
「そっちコースじゃない! どこ行くの!」
 兄焦る。私も止まれなくて焦る。とりあえず座ったまま左へスライドして動く。まだリフトから20メートルも進んでない。私、降りれるかな。
 と、心配していたけれど。止まれないっていうことは何が何でも滑っていくってこと。つまり降りてってる。変な格好のまんま少しずつ降りていく私。次第に立ち上がることができるようになって、なんとか滑ることもできた。それでもやっぱり、人を避けたりするのが苦手で、何度も何度もしりもちついて止まった。立ったまま止まるのがうまくできないため。なんとか降りたときにはリフトを乗ってから一時間も立っていた。
 とりあえず休憩しよ。そう思って休憩場へ行き、ちょっとお手洗いへ。ウェアの下にはもこもこパンツをはいていたんだけど、そこまで濡れていた。何回しりもちついたかなんてわからないけど、下着が濡れるのなんて、おもらししたときみたい。
 最後におもらししたのって、いつだろう。なんて考えちゃったスキー場のトイレの一室。
  

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