小林リズムの紙のむだづかい(連載276)

小林リズムの紙のむだづかい(連載276)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載276)
小林リズム
   【マックにヤンチャな中学生】  

 
 男子中高生をみかけると、きゅん!とする。この「きゅん!」は、恋というよりも、少々早いお母さん的な目線でみての「きゅん!」だ。そりゃあ、セーラー服を着て、彼の自転車のうしろに乗ってガストに行き、ドリンクバーを頼んで…、という理想の田舎の青春ライフを謳歌できなかったことが根本的な原因ではあると思う。けれど、もうすっかりと時を経て、青春に対する諦めや憧れを浄化した今。到達したのはもっと神聖的な「きゅん!」という気持ちなのだ。

 というのも、この間、休日のマクドナルドで中学生3人組の男の子を見かけたのだ。私服にアクセサリー、そして髪の毛を軽くもてあそんでいるちょっとヤンチャな男子中学生だった。少し背伸びした話し方がまた生意気で、しかし彼らが自分の母親のことを「お母さん」と呼んでいるあたりがいじらしくて微笑ましかった。途中から新たに純朴そうな顔をした青年がやってくると、盛り上がりは増した。
「おー!どうだった?」
「…いや、…通った」
「マジで!?事務所受かったの!?すげー!」
すげー!と言われた純朴青年は、恥ずかしそうに下を向き、嬉しそうな表情を隠そうとしているのがもう…。(悶)。さらに
「でも、“君は顔じゃ売れないねぇ”って言われた」
と報告していたので、つい気になって顔をじっと見てしまった。短髪の黒髪に、まっすぐで純粋そうな瞳…いい顔してるよ!大丈夫だよ…!と心のなかでエールを送った。「事務所」「顔で売れない」では明確になんのことだかわからないけど、芸能関係だとしよう。夢があり、純粋にそれを求め、周りから応援されているとは、なんて清らかな青春なのだろう。まぶしかった。「きゅん!」とした。そして彼らが遠く感じた。自分が年下の子をみて微笑ましいと思う日がくるなんて思っていなかった。「いいなぁ」と目を細めることなんて想像していなかった。私が感動したのは「大人になって失った純情さ」ではなくて、「大人になったからわかった純情さ」に気づいたからだ。彼らはきっと、自分のことが純情だなんて知らないし、思ってもいないはずだ。…きゅん!


    
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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