小林リズムの紙のむだづかい(連載269)

小林リズムの紙のむだづかい(連載269)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載269)
小林リズム
  【正社員になれない理由と賞味期限つき女子】

  

 
 就活はお見合いと同じだと聞いたことがあるのだけど、たぶんそれって一理ある。就活をするときに迷いなく「これだ!」と決めた業界や会社だけに思い切り打ちこめる人は、きっと恋愛上手だ。おそらくひとりの人と長くお付き合いをし、きちんと心を通わせ、お互いに高め合いながら結婚にたどり着く人が多いに違いない。ものすごく偏見なのだけれども。

 たとえば、学生時代のほとんどを(恋もせず)野球部にささげてきたという男性がいたとしたら「彼は彼女ができてもとても一途な人なんだろうな…」と思う。恋をする暇がないとか出会いがないとか、そういう理由ではなくて、ひとつものを脇目も振らずに追い続けることができるのはある種の才能なのだ。同じような理由で、何かを一貫して飽きずに貫いている人は、恋愛や人との関わりに対してもまっすぐで不純なものがないんだろうな。羨ましい…。

 けれどだいたいの人はそんなにまっすぐに生きられないから、あっちいったりこっちいったり、うまくいかなかったり変更したりして、しょぼしょぼと生きている。だって「これだ!」って決めたものが必ずしも適正とは限らないし、むしろ夢にフラれてしまうことだってあるのだし、なかなかうまくいかないのだ。それでも、ふらふらしながら生きていくなかで、ふと「これが自分にとっては大事だな」と気づいたものと向き合って支え合って手放さないように添い遂げていけたら、なんかいいよね。それだって不純な生き方ではないよね。仕事もきっと同じだ。一生添い遂げようと思ってくっつくのもありだし、一緒にいるうちになんとなくかけがえのない存在になるのもあり。変にこだわって誰ともお付き合いしないよりは、とりあえず目の前にあることや、あるものを大切にしたほうがいいに決まっている。なーんて、わかってはいるんだけどねぇ。「正社員になるのはまだ早い」なんておかしいし、22にもなって「恋愛するのはまだ早い」とも言えないし。じゃあいったいわたしは何から逃げているんだろう。

「ちゃんとした社会人になることから逃げてるのかなって思うけど、ちゃんとした社会人になれるきっかけを奪われた私たちには、自分たちでビックバン級のインパクト起こして人生変えるしか方法ないよね」
「ああわかる。たぶん逃げてるんだと思うけど、もう逃げ続けるしかないよね。年とって息絶える前にビックバン起こそう」
 わたしたちには賞味期限がある。それもかなり差し迫って期限が切れそうなやつだから、今焦って慌てて売りに出しているのだ。

   
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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