小林リズムの紙のむだづかい(連載260)

小林リズムの紙のむだづかい(連載260)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載260)
小林リズム
 【批判なんて嫌い!】

  

  コラムを書いたらネットでたたかれる。これ、基本。しかも的を射た辛辣な言葉たちがずらりと並んでいるから、やりきれないよね、もう。基本的にわたしは、他人から評価されるのが好きではない。批評も批判も大っ嫌い。その言葉が図星であれば図星であるほど、顔を180度回転させて、目を背けたくなる。首が痛くなったって気にしない。見たくないものは、見ないのだ。反対に褒められるのは好き!…当たり前か。

 けれどそうも言っていられないから、わたしは「炎上しても気にしない☆」「むしろしてして、炎上♡」みたいなスタンスをとっている。そしてやっぱり気になるから、怖いモノ見たさで批判も読んでしまう。「痛い痛い痛い…」と悶絶する前にシャットダウンして、ふてくされる。しばらくしてからまた読む。「痛い痛い痛い…!」その繰り返し。なんだかカサブタを剥がしたくて仕方ないけれど、でもやっぱりとっておく、みたいな感じ。
 綿矢りさの「蹴りたい背中」に“傷口を見るのが怖いから絆創膏を貼るんだよ”という台詞を見つけたときは、はぁぁっと感嘆の溜息をついた。傷を悪化させない、とか、黴菌が入らないようにするため、ではなくて、傷を見るのが怖いから。わたしもまさにそのタイプだなと思う。化膿してしまうとか、跡に残るとか、そういうことよりも、単に受けてしまったダメージと向き合うのが怖いのだ。痛そうだね、痛いよね、じくじくしているねって確認するのが怖い。自分がそんなことで傷ついてしまっただなんて、認めたくない。相手の思惑通りになりたくないという葛藤。

 もし人から傷つけられることがあったら、切りつけられた傷にまったく気づかないふりをして、世界一幸せな女ぶって馬鹿みたいに笑っていたい。そうやって何にも動じないようにする。それでもやっぱりフリはフリでしかなくて、本当のところダメージを受けてしまっているわけだから、そんなカラ元気のほうが見苦しいのかもしれないね。だからやっぱり絆創膏は貼ったほうがいいのだと思う。そして、他人の絆創膏は無理やり剥がしてはいけないことも忘れちゃいけない。

 そんなことを考えていたら、知らないところからコラムの執筆依頼がきた。なんか怪しいサイトのコラムだ…。でもギャラの額は3倍。(でも食べていくのにはまったくもって厳しい金額)。身体中絆創膏だらけでミイラ化しても書いて行こう。いつか「古傷がうずくわ」とか、言ってみたいね。

 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


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