小林リズムの紙のむだづかい(連載257)

小林リズムの紙のむだづかい(連載257)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載257)
小林リズム
 【捨てるのが止まらない!2】

   

 
  今話題の「捨てたい病」にかかってから、リアル界だけでなく、スマホ界にまでも「捨てたい!」欲求が向かっていったわたし。お次に目をつけたのは、ツイッターだ。もうこれ、つぶやいた数が軽く1000とか超えていて、とてもじゃないけど、いちいち選んで削除していくのは時間の無駄。それだけで日が暮れてしまいそうだから、どうしようかなぁと思ったのだけれど、かといってすべてのつぶやきを消すほどの勇気もなく。(たまに読み返して笑ったり過去に浸ったりしたい…)。そんなときに見つけた「黒歴史クリーナー」という名のサイトを利用して、ファボられた(誰かがお気に入りに追加してくれた)ツイート以外はすべて削除してもらうことに成功した。それだけで、過去の後ろめたい気分から解放された気持ちになって、わくわくしたよ。

 ネットを徘徊しているわたしは、自分の発した言葉がそのまま残ってしまうことに恐怖を持っている。そのくせ、自己主張が強いから至るところに自分の言葉が残っていて、自分でもナニヤッテイルンダロウと茫然とする。痛々しかった自分がそこらじゅうに散りばめられているのを目にするのが嫌で、わたしは自分が書いた文章を読み返したりしない。どんなに過去に残したものであっても、目にした人からしたらその「読んだとき」がリアルタイムになってしまうので、弁解したくて否定したくてもできないネット界。なんて怖いんだろう…。まあそれも「昔の自分カワイイな、青いな」なんて微笑ましく笑える日がくると信じて、エッセイだけはずっと続けるって決めた。けれどもしこの連載が、清水先生のブログによるものではなく、個人的にブログを開設してやっていたのだとしたら、間違いなく更新したそばから消していっただろうなぁと思う。先生に原稿を一週間分くらいまるごと送って、あとは先生に日々更新していただいて、もちろん先生のブログのパスワードもわかるものではないから、削除もできない。(笑)このシステムでよかった。

 消したって過去は変わらないし、元に戻るものではないのは百も承知で、せめて見えないようにして隠したいという弱さ。自分のなかで「なかったこと」にしたいものが沢山降り積もるたびに、目を向けられない範囲が広がっていく。過去の自分が今の自分を追い詰めて、目の前にあることがうまくいかなくなる。そうまでするなら、捨ててしまったほうがいいと思う。逆にいえば、そこまで大きなものなら、捨ててしまったところでなくならない。自分のなかに残り続ける。けれど、目に見えないぶん、気付かないぶん、捨てた量は確実にすっきりする。

 

 

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。