小林リズムの紙のむだづかい(連載243)

小林リズムの紙のむだづかい(連載243)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載243)
小林リズム
 【ハッピーバースデー…ディア…】
  
 もう子どもじゃないし、一人暮らしもしているし、そろそろ大人っぽい気配りとかできるようにならないといけないなぁと思う。たとえば実家にいる両親がわたしの家に遊びにきたときには、「コーヒーと紅茶しかないんだけど、どっちにする?」と聞いてきちんとお茶でおもてなしをし、お昼ご飯は「簡単なものしか作れないけど…」と言いながらぱぱっとオムライスを提供し、「これ、ちょうど通りかかったから…」とパステルのプリンを食後にさらりと出すとか。お風呂に入るというときには、良い香りの柔軟剤でふわふわになったパジャマを差し出して「これ着てね」と言って渡すとか。朝はすみやかに起床し、牛乳と卵をくるくる混ぜて、ホットケーキと目玉焼きができあがったころに起こす。「朝ごはんできたよ―」

 …まあ、現実はそうはいかないわけで。

 愛犬とお父さんが泊まりに来た翌朝、「おなかすいた…」とわたしがぼやくと、父がキムチチャーハンをつくってくれた。なんかやたらと気合いが入っていて、できあがったチャーハンはまるっとした形に整えられていた。1階のスーパーで卵と牛乳も買ってきて、ホットケーキもつくりはじめた。調子に乗ったわたしは「お父さん、なんか床が埃っぽいんだけど…」と誘導し、父に掃除機までかけさせた。わたしのなけなしの女子力を発揮するシーンなんて皆無だった。ベッドがシングルなので、お父さんには床で寝てもらった。父は「腰が痛い…」と言いながら、自前で持ってきた薄っぺらい寝袋に横たわって犬と共に寝ていた。…なんか可哀想。でもお父さん、わたしのこと大好きみたいだからさ。料理も掃除も嬉々として取り組んでいて何も言えなかったの。強いて言うなら、わたしが幸せでいることが、親孝行かなって思った。(※こういう仕組みでダメな子どもができあがるみたいです)。

 母によると、実家での父は愛犬にべったりらしい。わたしも弟も家を出て、母は夜になると速攻で寝てしまうので遅く帰ってくる父の帰りを楽しみに待っているのは愛犬だけだ。肌寒い季節で寂しくなってきたのか、最近では愛犬に向かって「お父さんのこと好きか?」と愛情確認までしているらしい。もちろん犬はしゃべれないから、きょとんとしている。それでも父は「おお、そうか、お父さんのこと好きなのか!」とひとりで盛り上がっている。愛犬はわたしと同じで、父にエサをもらって、掃除もをしてもらっている。きっと父は愛する者に尽くすのが好きなんだね。

 そんな父マモル、11月26日、55歳になりました。おめでとう。おめでとう。ついにアラウンド還暦、通称アラカンだね!

  

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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