小林リズムの紙のむだづかい(連載236)

小林リズムの紙のむだづかい(連載236)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載236)
小林リズム
 【規格外に生きる】


  ハーゲンダッツのアイスを、薄っぺらい木のスプーンですくって食べるのが好き。ふわっと漂う庶民的な軽い木の匂いと、ハーゲンダッツの味がマッチして美味しい。「わたし、ほかのアイスとは違うんだから」と気取ったハーゲンダッツに、そっと寄り添う木のスプーンの組み合わせ。「なによ、わたしこんなに貧乏な男となんか釣り合わないわ!」と上から目線のご令嬢が、次第に純朴でまっすぐで心の綺麗な貧乏少年に惹かれていく…というストーリーを勝手に頭のなかに組み立てている。ハーゲンダッツ専用のプラスチックのスプーンはたしかに丈夫だし、アイスの味を邪魔しないけれど、なんだか嘘っぽいんだよね。できすぎている感じがして。

 これ!と決められている小さなルールからはみだすのってわくわくする。たとえば「羊羹は1.5センチずつの間隔で包丁で切って食べるもの」とか「大きなペットボトルを飲むときはグラスに注ぐ」とか。常識的に決まっている正規のやり方を無視して自分流に変えてしまうのって楽しい。一人用のプリンやヨーグルトやゼリーなども、カレーを食べるときに使う大きめのスプーンですくって食べるのが好き。きちんとした小さいサイズのスプーンをつかって食べるより、大きめのスプーンにちょっとずつすくって食べるほうが心なしか美味しくなるような気さえする。

 そういえば、高校生の頃からの付き合いの友達とご飯を食べに行ったとき「野菜不足だからとにかく野菜が食べたい」と何人かでシェアする用のビッグサイズの野菜をランチの代わりに頼んでいたことがあった。「そうか、これもアリなんだ!」とえらい感動したのを覚えている。彼女がもりもりと食べる大皿に山盛りに盛られたシーザーサラダはいつもより美味しそうにみえて食べたくなった。
 そのことを思い出して、大学の友達と女子っぽいハワイアン料理のお店に行ったとき「野菜が食べたいから…」と夕飯代わりにビッグサイズの野菜を頼もうとしたら「やめて…!」と懇願されてしまった。「だって野菜が食べたいんだもん」と言うわたしに「いや、それはない…」と小さく悲鳴をあげられて、ちょっとしたもめごとになった。「そうか、これは恥ずかしいことなのかもしれない!」と気づいて面白かった。サラダの値段は800円くらいしてふつうのランチを頼む値段と変わらなかったり、ボリュームもひとりで食べれば満たされるくらいにはある。でもそれを食事として頼むのは、コース料理の前菜だけしか頼まないのと同じことなのかもしれない。ファミレスならサラダ可。雑誌に載るようなお店ならサラダ不可、ということでいいのかな?

 スパゲッティをお箸で食べるので人気なお店もあるけれど、個人的にはライスはフォークで食べるのが好き。いつもより高級な気がして、よそ行き仕様のライスという感じ。真っ白の平べったいお皿にのった(ご飯ではなく)ライスは、フォークが似合うという持論。でもお茶碗にのった(ライスではなく)ご飯は、やっぱりお箸だよね。

   

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。