小林リズムの紙のむだづかい(連載233)

小林リズムの紙のむだづかい(連載233)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税

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ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載233)
小林リズム
 【あいつ、イケメンじゃね?】
 
「あいつ、イケメンじゃね?」
と初対面の男の人が聞いてくる心理はなんだろう。YESかNOしか選択肢がないから答えづらいし、答えによっては人格を見定められそうな気がして好きじゃない。YESと答えれば「イケメン好きのミーハー」という空気が流れ、NOと答えれば「どんだけ高望みしてるんだよ」と引かれる。結局望まれている答えってなんだろう…。だいたい本人が言っているわけでもないのに勝手に相手のかっこよさについて判定するなんて、なんか失礼だよね。聞かれるほうも言われるほうもリアクションをしにくいし困ると思う。認めるだけアリかナシか判定されたり。

 そんなふうに思っていたのだけれど、よく考えればわたしもよくやってたわ、同性褒め。
「彼女、カワイイですよね〜」
って、言ってしまう。その心理は3つあって、ひとつは「相手の女の子を持ち上げて良い気分になってもらいたい」という配慮。ふたつめは「わたしは女の子の可愛さにひがんだりしない器の大きな女です」というアピール。そしてみっつめは単純に「どうよ、わたしの友達、綺麗でしょ?」という自慢。…とか考えていたら3つではおさまりきらなそうになってきた。「わたしに気にせず彼女のことを褒めていいから!」という気持ちもあるし、「彼女の美しさを認められます!」っていう見栄もあるし…。異性の前で同性の外見を褒めることって打算的で厄介。相手を思っての発言というよりも、自分がラクになりたいから言うことが多いのかもしれない。

 そう考えると友達の内面を良く伝えることができる人っていいなぁ。「わたし、彼女のこういうところが好きなんです」っていうの、言われたほうも聞いているほうも気分がいいし、ほっこりする。目に見えない部分を伝えるのは見えるものを告げることよりもずっと難しいぶん、思い入れもあるし響くものもあると思う。

 そういえば大学生のころに親しかった人に被害を受けて落ち込んだことがあったのだけれど、そのときに自分にも隙があったことや、調子よく合わせていたことを理由に挙げて、「わたしが怒っていいことじゃないかもしれない…」と友達に打ち明けた。するとその子はきっぱりと「それは怒っていい。リズムは悪くない」と言ってくれて、とても嬉しかったのを覚えている。誰かに肯定して守ってもらえることが、こんなに心救われるものだったのね…!と感動した。彼女は上っ面だけで要領よく褒めるようなことを一切しない子だったから言葉にはとても重みがあったし、信じることができたのだった。そういうのってわたしは持っていないものだからすごく憧れるし、素敵だなぁと思う。毎日中途半端に相手を褒めて過ごすよりも、ここぞというときに相手を全力で肯定できる、そんな人になりたいものです。


  

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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