小林リズムの紙のむだづかい(連載196)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載196)
小林リズム
 【全力肯定】【全力肯定してほしくて、秋】
   
「ねえねえ、心筋梗塞になったときどんなふうに痛かった?」
「そうだなぁ…胸がしめつけられるというか…重いというか…」
とおじいちゃんがいうので、それって今のわたしの気持ちみたい…と思った。心臓あたりに鈍痛。鉛をつけたみたいに重い。心が脳にあるなんて、絶対に嘘。傷ついたときに脳みそが痛くなったことなんてないもん。

 なにかにつけて“秋だから”を理由にしていたのだけど、女心と秋の空。この時期は不安定になりやすい。ちょっとしたことで一喜一憂する自分に振り回されて疲れてしまう。面倒くさがりやのわたしは今まで努力なんてほぼしてこなかったから、この間の公開アイドルオーディションの一連ですっかり老け込んだようにも思う。4月に応募してから9月に結果が出るまでの半年間ほど。実質的にオーディションが公開されたのは夏だから、ここ2〜3か月。自分のなかにある未完成のものを無理やり引っ張り出して並べて、アピールした期間だった。
 人格を、文章を、評価されることはやっぱりプレッシャーだったのだと思う。「自信がないものを書いてるの?」と言われたら嫌だったから堂々と振る舞っていたけれど、わたしは楽しいから書いているだけで、文章の価値だとかを問われると言葉に詰まる。 だから、バカみたいだと思っていても些細な言葉にしっかりといちいち、えぐられる。そして思う。
「ああ、誰か…。もうこの際、嘘でもいいから全力でわたしのことを肯定してほしい…」

 “夫婦は戦友じゃなくていい。妻は戦わなくていい、戦いは僕がするから。でもその代わりにせめて味方でいてほしい。それも絶対的な味方で。”というような内容の台詞が出てきたのって、森浩美の作品だったか。今わたしが欲しがっているのは、まさにそれで、自分の絶対的な味方でいてくれる人なのだと思う。それもワガママなことに家族ではダメで、会ったことがある人でも知っている人でもダメで、見たことも会ったこともない人がいい。わたしと無関係な場所で生きている人が、会ったこともないわたしを全力で肯定して応援してくれる。自分の現実から離れたちょっとした距離が必要なのだ。
 “身近なだけじゃ足りない!まったく知らない人からも愛されたい!”なんて我ながら傲慢で欲深いこと…。だけど、見ず知らずの人から愛されるということは、自分の生きられる場所はここだけじゃないと知らしめてくれるようで、たまらなく魅力的にみえる。まあそんなことはほぼ不可能だから今日もわたしは巧みに自分をマインドコントロールするのだけどね。

「あー、わたしって面白い!すごい!きっと才能あふれてる!将来も輝かしい!うん!ぜったい!」

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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