小林リズムの紙のむだづかい(連載179)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

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小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載179)
小林リズム

【印象代金〜もうそろそろ揉めるの終わりにしましょうか〜】
   
  もう散々言い古されたテーマなのに、まだまだ飽き足りなくて、暇さえあればツイッターやブログで炎上しまくる、「デートのお会計は男が払うか問題」。お母さん世代に聞くと「ええ、最近の子って男の子に奢ってもらわないの?」なんて驚かれたりもするのだけど、わりとふつうに、ゆとり世代同士の付き合いでは割り勘が多い気がする。(たぶん。)だから「男なのに全額奢ってくれないなんて!」と怒る子ってあんまりいなくて、むしろ割り勘があたりまえみたいなふしもあるのだった。(あくまで同年代同士に限った話なのだけれど)。

 とはいえ「はい、割り勘です。ちゃんちゃん」じゃあ面白くないから、友達を引っ張ってきて書こうと思う。

 わたしには「デートなのに奢ってくれない男なんて考えられない!」と主張する友達がいる。女性はデートをするまでにたくさんのお洒落をして、メイクもして、お金も時間もかけているのだから、そのぶん男性が払ってくれないと割りにあわないそうだ。
 一方で「割り勘じゃないと負担…」という友達もいる。女だからってバカにされているみたいで嫌。奢ってもらうなら接待みたいにサービスしなきゃいけないってプレッシャーになるし、言いたいことを言えなくなるような気がする…らしい。

 どっちの気持ちもわかるなぁと思った。もしわたしが羨ましがられるくらいの美少女で、男性をうまく立てられて褒めることもできて、女としての価値がある…という自信があったら「奢ってくれない人なんて嫌だわ」と思うだろうし、反対にジャージにスッピンボサボサの頭で、チャンジャをつまんでいるのに「奢るよ」なんて言われたら罪悪感と恥かしさに耐えられなくなって「お願いだからやめて…」と泣きつくと思う。

 つまり男性のなかで「男(俺)を立ててほしい」とか「俺の自慢の女でいてほしい」という欲求があって、実際に立てたり褒めてもらっている男性は女性に対して奢るべきだと思う。「なんで男が奢らなきゃなんねーんだよ」と不満を言う人でも、デートの相手が宮崎あおいとか、綾瀬はるかだったときも同じように言うとは思えない。
 反対に特に身綺麗にもしていなくって、文句ばかり言っている女性が「奢ってくれないなんて!」というのは勘違い。“男は女に奢るべきもの”なんてステレオタイプの価値観を乱用しているような人にご馳走したいと思うのは無理があるよなぁ。

 デートの食事代は、相手の自分に対する印象代。(仮)3000円で相手の「好印象」を購入したいかどうかだ。この子にいいなって思われたい、かっこいいって思われたいなら買うべきだし、それほどの価値がないなら買わなくていい。逆に自分の印象は3000円で売れるくらい価値があるのか。良いものはそれなりの値段でも買うし、良くないものは売れない。そして高価なものを「値引きしてよ」と頼んでケチだと思われるのも自然だし、低レベルの商品を高値で売り付けてクレームがくるのも自然なことで…そう考えるとお金が絡んだ瞬間に、やさしさも尊敬も褒めもすべてがサービスになるんだなぁ。なんかちょっとそれ、嫌だね。 

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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