対談「つげ式生活の最近」(つげ義春・正津勉)を読む

八月四日、日曜日は喫茶店で『日本のマンガ家 つげ義春』の校正刷りを読み、その後、古書店「太平書林」で「ギリシャ悲劇全集」全四巻とつげ義春の「つげ義春 旅日記」(旺文社文庫)を購入。居酒屋「日本海」でホッピーを飲みながら「旅日記」の中の対談「つげ式生活の最近」(正津勉)を読む。二十六年間、作品を発表していないつげ義春、対談当時四十四歳。五十歳で「別離」を発表、以来沈黙を守っている。そういえば、昔は五十歳で定年、あとはのんびり暮らしていたな、などとふと思う。還暦過ぎて毎日原稿を書き、編集に追われている。こんな生活に慣れてしまっているから、のんびりした気分を味わうのは一人で飲むときぐらい。