平成25年度・第33回日本大学図書館業務研修会

八月一日から夏期休暇に入ったが、実質休みはない。一日は平成25年度・第33回日本大学図書館業務研修会日本大学会館二階大講堂で開催された。総合学術情報センター長・野田慶人教授の挨拶の後、野末俊比古氏(青山学院大学教育人間学部準教授)の講演「学生の“関心・意欲”を引き出す情報リテラシー教育─大学図書館の学習支援における新たな実践に向けて─」が午前十時二十分より正午まで行われた。この日、わたしは日芸図書館企画のカタログ雑誌の編集打ち合わせなどのため午後に芸術学部に戻ったため、野末氏の講演しか聴くことができなかった。野末氏の手なれた感じのする講演はわかりやすく、ときにユーモアも交えての講演は、これからの日芸図書館運営にあたっても参考になるものばかりであった。図書館企画による後援会やイベント、展示会、カタログ雑誌の刊行など、やるべきことはたくさんある。日芸図書館は「顔の見える図書館」をモットーに、さまざまな企画を実現していきたいと考えている。文芸学科の山下聖美准教授の実習授業では大学図書館探検隊」を組織し、東京都内の大学図書館を訪れて取材活動を展開している。東京大学図書館を皮切りに、早稲田大学中央図書館、法政大学図書館明治大学中央図書館、そして八月一日には成蹊大学http://www.google.co.jp/search?q=%E6%88%90%E8%B9%8A%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=tL_9UfSxA4r1kQWl6oCYAw&ved=0CDkQsAQ&biw=909&bih=454明治大学和泉図書館http://www.lib.meiji.ac.jp/new-izumilib/を取材訪問している。実習生の全員が、他大学図書館の規模の大きさ、充実した内容に圧倒されているようだ。図書館は大学の顔であり、図書館をみればその大学の歴史、研究・教育のレベルが明確にわかる。図書館業務に関わる者たちばかりでなく、大学の教職員、学生のすべてが図書館の使命、その役割を明確に認識し、今後の図書館のあり方を真剣に討議する必要があろう。
挨拶する野田慶人教授(総合学術情報センター長・芸術学部長)

講演中の野末俊比古氏(青山学院大学教育人間学部準教授)