小林リズムの紙のむだづかい(連載121)

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紙のむだづかい(連載121)
小林リズム

【ガーターを履いてみますか?】
 

 何を隠そう、わたしはストッキングが大の苦手で、就職活動がいやだった理由のひとつは「ストッキングを履かなきゃならないから」でもあった。まず、あの簡単に伝染してしまうもろさにうんざりするし、匂いやすいし蒸れやすいところ、冬に履くには寒く夏に履くには暑いしで、ちっとも快適でないような気がして好きになれないのだった。

 あるとき、ちょっとしたことで伝染したストッキングに腹が立って「ほんとにストッキングってきらい!」と横にいた友達に聞いてみたことがあった。そうしたら「あたしは履いたことないけど、ガーターって蒸れなくていいらしいよ」と言っていて、それ以来ガーターに対して憧れを抱いているのだった。
 蒸れないこともさることながら、色っぽいグッズとして使われることや、自分がガーターを履いても差支えのない年齢にいるのだという実感がじわじわと出てきて、なんだかくすぐったい。

 …というわけでネットで“ガーター”とサーチをかけたのだった。はじめのうちは「わぁ、なんかすごい!大人の女性ってかんじ!」などと興奮していたのだけど、見ているうちにふつふつと疑問がわいてきた。それは「ガーターのストラップって、どこからつながってるの?」というもので、画像でよく見てみてもわからないのだった。…というより、パンツにストラップをつけている気がするのだけど、あれって膝をまげたときにストラップにひっぱられてパンツが脱げたりしないのかしら。…ん?ガーターベルトにつける?これっておなかまわりが蒸れたりしないのかしら…。
 見れば見るほど謎は深まり、安易に手を出せないような強めなおねえさんの面々にも威圧感があったりなんかして、すっかり怖気づいてしまった。ガーターベルトをパンツの下に履くのか、パンツの上にガーターベルトをつけるのかもよくわからないし、トイレにいくときにいちいちストラップをはずすのかもわからない。わからないことが続くと面倒くさくなってきて、「ていうかガーターってなに?なんのために履くんだっけ?」というそもそもの問題にかかわってきて、なんだかまだまだわたしには縁のないグッズな気がする。

 あぁ、ガーターの奥深さにまだ追いつけなかったみたい…。どうしても好きにはなれないけれど、わたしはまだストッキングでいいや。
 

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