小林リズムの紙のむだづかい(連載10)

本日は午後五時半より我孫子の中華料理店で小学校時代の同窓会。

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。
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京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
http://www.youtube.com/user/kyotozoukei?feature=watch


日芸女子腕相撲大会。


紙のむだづかい(連載10)
小林リズム

◆女の毛の威力


 レンタルショップで借りた「カケラ」という映画作品をみていたら、すごい光景に出くわした。なんと、主人公のハル役を演じる満島ひかりに腋毛が生えていたのだ。腋毛は、ハルちゃんが浮気性の彼に無理矢理ヤられてしまうシーンでお目見えする。男性のように剛毛ではないにせよ、美しい彼女の脇からぱらぱらと伸びた毛は圧倒的な存在感があった。女優さんの自前の腋毛を拝見できるなんて、かなりレアなのではないだろうか。思わず一時停止をして見入ってしまった。
 私が初めてナマで自分以外の女性の腋毛に遭遇したのは、高校生の頃だった。半そでを着ていた友人が電車のつり革につかまったときに、その袖口から見えたのだ。まるで真っ黒な金タワシのようで、そのあまりの衝撃に心臓がバクバクした。「この子にも腋毛が生えているのか!」と呆然としてしまったのだ。
 女優も一般人も、アイドルも上品なマダムもみんな。可憐に笑いながら、今日もどこかで陰で自らの毛と向かい合っている。そう思うと、女というだけでわかりあえるような、変な仲間意識が芽生えてくるのだった。