朴麗玉さん三年ぶりに来校

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の第一話「未来の国からはるばると」の最初の見開き二ページに関して八十分の講義と、つげ義春の『チーコ』に関する講義がアップされています。下をクリックするとつながります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
http://www.youtube.com/user/kyotozoukei?feature=watch


本日午後四時過ぎとつぜん写真家の朴麗玉さんが研究室を訪れた。三年ぶりの帰国。母校日大芸術学部の写真学科を訪れたとか。特に選ばれた卒業生十人が母校芸術資料館で写真の展覧会に作品を出品するとか。十月二十二日から十一月九日まで「卒業生によるオリジナルプリント展」として開催される。朴さんとは七、八年前からお付き合いさせていただいている。山下さんや下原さんと飲んだり、写真展にでかけたりした。つい先日も朴さんのうわさが出ていたが、今日とつぜんの訪問で旧交をあたためることになった。図書館長室で記念撮影。かつてブログ「清水正研究室」で載せた文章を再録しておく。




銀座ニコンサロンで朴麗玉写真展をみる
http://www.shimi-masa.com/2005/archives/2005/03/post_129.html
午後のひとときだろうか、路地に並ぶ子どもたち。近所の主婦たち、裏庭の老婦人。都会の下町のようだが、どこかのどかだ。36枚の1枚1枚に撮られたある国の静かな小さな町の日常風景。「ホテルもない町なんですよ」と撮影者は笑う。

しかし、不思議と旅愁となつかしさを誘う。「尾道に行ったことがあります」撮影者の言葉に、ふと林芙美子の「風琴と魚の街」を思い出した。そうして写真の鄙びた教会と駄菓子屋のある街が、なぜか重なった。ゆったりとした時間の流れ。が、外にでると銀座の喧騒で現実に帰った。