文芸入門講座」は『罪と罰』

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本日は十時四十分より「文芸入門講座」で『罪と罰』について話す。今年の一年生は熱心で、やりがいがある。ゆとり教育などとんでもない話で、学生は必死になって勉学に励まなければならない。わたしは学生時代に夜、満足に寝たことはない。夜は読書と批評で費やし、明け方仮眠程度ですまして、本を出すためのバイトに明け暮れた。「睡眠などとるな、気絶せよ」という挑発的な言葉に、今年の一年生は素直に耳を傾けている。今の大人などに期待することはできない。若い学生諸君が必死になってがんばるほかはない。日本は今、本当に冗談でなくやばい状況にある。真剣に「人間の謎」に立ち向かってほしい。