木下豊房先生、日芸退職

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日芸文芸学科の専門講座「ロシア文芸史」を担当していた木下豊房先生が満七十五歳になられ、今年度最後で非常勤講師を退職されることになった。昨日、四階の図書館長室から五階の研究室に戻ろうとしてエレベーターの前でお会いした。木下先生は「ドストエーフスキイの会」の代表を務めるなど、ドストエフスキー文学の研究とその普及に精力を注がれてきた。私が文芸学科主任の時に文芸学科の講師をお願いしたが、あっという間に十数年が過ぎ去った。今、大きな書店でもロシア文学のコーナーはなくなりつつある。ドストエフスキートルストイゴーゴリチェーホフなどといった十九世紀ロシア文学の森は深く深遠である。ロシア文学を抜きにして現代の文学を語ることはできない。職場における退職はあっても、藝術や研究に退職はない。長い間、ありがとうございました。