卒業論文十五編届く

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清水正の著作   D文学研究会発行本   グッドプロフェッサー


本日、卒業論文十五編が届く。いよいよ卒論面接の季節となった。『アポロンの地獄』論を書いた後、高橋由衣さんの「女性作家・池田みち子にとっての同性愛」を読んだ。池田みち子は日芸卒の作家で「江古田文学」復刊創刊号にインタヴュー記事が載っている。わたしは直接会ったことはないが、当時の学生編集者がインタヴューを担当し、そうとうこてんぱにやられたという話は聞いていた。高橋さんは今、国会図書館でアルバイトしているそうで、資料検索にはもってこいの場所にいる。江古田文学に触れていないのが残念だが、池田みち子研究の先駆けになる論文と言える。今後も継続して研究を進めてもらいたい。日芸文芸学科卒には池田氏と同期の文芸評論家十返肇もいる。日芸文芸学科の歴史を掘り起こす作業をきちんとしておかなければならないとつくづく思うこのごろである。